母の入院#1 ~二転三転する病名~
母の入院#2 ~AIHA~
20260211
鹿児島市立病院のDr.Sから電話があった。少しずつではあるが、ステロイド剤が効果を発揮し、赤血球の減少が漸く止まったとのこと。ただ、血小板の減少なども見られるため、今後は、リツキシマブ (Rituximab)という薬を使いたいとのことで、投薬する前に、お話をしましょうとのことであった。この薬、週1回投与×4回で、抗がん剤としても使われ、副作用もあるという。まぁ、こういう薬は、大抵、お高い。また、母の退院は、まだ目処が立たないということも聞いた。小生、20260214の昼前に、伺うと返事をした。
20260214
今回は、時間的に余裕があるし、渋滞も嫌なので、相方と共に、9:30に牛舎を出て、一度、自宅に寄り、10:00頃出発、11:00過ぎに、鹿児島市立病院に到着した。Dr.Sとは、すぐにお話ができた。
順調に赤血球は増えているが、やや頭打ちとなっており、ステロイドは止めて、リツキシマブを使いたいという話であった。しかも、何やら、病名が増えてしまっており、合併症であるという説明であった。例のAIHA以外に、4つの病名が加えられた。
①自己免疫性溶血性貧血(AIHA)
②突発性血小板減少性紫斑病
③IgG4関連疾患
(④悪性リンパ腫疑い)
(⑤間質性肺炎疑い)
④と⑤は、疑いであって、確定診断ではない。
それにしても、難病のオンパレードである。
リツキシマブは、この全ての病気に、一定の効果があるとのこと。
ただ、この薬、抗がん剤としても使われるもので、主として、倦怠感、感染症などの副作用もあるという。
なので、使用することへの同意書(含むバイオシミラー、昔のジェネリック)に署名した。
これらの病気の詳しいことは、また、別の記事で。
少しの間だが、母と話ができた。
食事などは、自力でできるが、起き上がって座っていること(座位の維持)ができないとのことで、ベッドに寝た状態で病室から廊下に連れてこられて、寝たまま、話をした。
幾分、黄疸が消えた感じがあったし、普段と変わらない表情で、高齢者特有の環境変化に伴う異常な物言いなどは、一切みられず、また、認知機能にも問題がないと思われ、かなり安心した。
急を要する事態でもないし、まだまだ、寒いし、暫く、入院加療が最善かと思われます。
それにしても、マンションが増えたもんだ。
40数年前、この路面電車の通り、そう、中州通電停から、日本たばこ産業前(現、市立病院前)、神田、唐湊、工学部前電停までの周辺は、潰れかけたボーリング場や予備校があるだけで、空き地も目立つ、そこそこ寂しいもんだったが。
余談だが、最近の新薬は、「xxマブ」という名前が多い。
有名どころだと、アルツハイマー型認知症の原因物質の一つ、アミロイドβを除去する「レカネマブ 」。
今回も、「リツキシマブ」である。
で、調べてみると、「マブ」は、流行りの言葉ではなく、ちゃんと意味がある言葉であった。
英語では「mab」と書き、
m onoclonal a ntib ody(モノクローナル抗体)
という言葉の略称。
このモノクローナル抗体は、特定の抗原(ウィルスや細菌など)にだけ反応するように作られた人工的な抗体で、がん治療や自己免疫疾患、感染症の治療薬である。
モノクローナル抗体の製造プロセスは、
1.抗原の選定と免疫
まず、標的となる抗原(ウイルスの一部とか、がん細胞の目印)を選んで、マウスなどの動物に注射して免疫反応を起こさせる。
2.B細胞の採取
抗体を作っているB細胞を、脾臓などから取り出す。
3.ハイブリドーマの作成
B細胞とがん細胞(ミエローマ細胞)を融合させて、「ハイブリドーマ」という細胞を作る。これが、無限に抗体を作り続けられる細胞になる。
4.スクリーニングと選別
たくさんできたハイブリドーマの中から、目的の抗体を作るものだけを選び出す。
5.大量培養と精製
選ばれたハイブリドーマを大量に培養して、抗体を精製する。
6.ヒト化・改変
マウス由来の抗体は、そのままだとヒトの体に合わないから、遺伝子工学やゲノム編集で「ヒト化」する。CRISPR-Cas9みたいな技術もここで使われることがある。
7.製剤化
最後に、注射薬などの形にして製品化
ということらしい。
がん細胞を使うなんて、その発想がすごい。
なるほど、お高いはずだ。
そう言えば、コロナのワクチンがmRNAワクチンという新しい技術で作られたことが話題になった。
世間の中には、あんな訳の分からない物を使うなんて、世界の人口を操作する大きな組織の仕業だといった陰謀論を平気で声高に叫んでいる人もいた。
それは置いといて、小生、mRNAワクチンがどうやって抗体を作らせるかというメカニズムの説明を読んだときに、そんな面倒なプロセスを経て、ウイルスに似た、いわばデコイを作らせ、抗体を作らせるのなら、初めから、抗体を直接、作らせれば良いのにと思ったものだ、ま、素人考えだが。
しかし、このmabっていう薬は、まさに、その抗体をマウスに作らせ、それを人用にゲノム編集するというのだから、随分前、とっくの昔に行われていたという話だった。
因みに、リツキシマブは、1997年にアメリカで承認されている。
次回以降は、今回、追加された②③(④⑤)のことを記事にします。