チビ子が0歳だった頃、母タローはワンオペ真っ只中だった。

真夜中から朝、昼、夜関係なく、チビ子の泣き声に呼ばれ、オムツを換えて、ミルクを作り、おっぱいを上げ、眠るまで抱っこ抱っこの日々。

それに加え、家事全般、ご飯作り、食器洗い、洗濯、掃除、布団干し、そして沐浴。

何ひとつ、パパ様は関わってくれなかった。

*今思えば、眠い中、えびの殻剥きをしていた私は馬鹿だと思う。さっさと実家にでも避難しておくべきだった。

 

そんな日々を一年続けて、気付いた。

パパ様はチビ子の存在を空気のように感じている。

チビ子はパパ様を、知らないおっさんと思っている。

 

お互いの認識は他人様。

 

これではまずいと思った。

1歳くらいから、チビ子とパパ様がいる前で、「チビ子、これはパパ様がチビ子の為に買ってくれたものだよ。嬉しいね。」

こんな声掛けをひたすら続けた。

 

チビ子だけ、パパ様だけしかいない環境では、同じ声掛けは意味がない。

お互いの認識をさせることは最大のミッションだった。

加えて、部屋のインテリアとして使っていたボードにチビ子の写真をぺたぺたと貼り、二階へ寝に行くパパ様の目に映るようにした。

時にはイラっとすることもあったけど、ミッションの積み重ねはチビ子三歳くらいで効果が出始める。

 

 

パパ様が寝る前に、チビ子を抱っこして、「好き好き~」とほっぺとほっぺをくっつけて、おやすみを言うようになった。

チビ子が「パパ大好き!」と言うようになった。

そこまで行っても、母タローじゃないといけない場面はあるんだが、随分進歩した。

 

パパ様の家系は、恐ろしく長寿なのだ。

一方、母タローの家系は、早くにおさらばした人もいるし、癌で亡くなった人もいる。

母タローの予測として、母タローの方が、パパ様より早くおさらばしてしまうだろう。

 

母タローに頼る関係性は私自身大歓迎だが、私が身動き取れない場合、チビ子に困った事案が上がったら、パパ様の力を気軽に借りれるような関係性を作っておきたかった。

 

パパ様はバツ一なのだが、上記のワンオペ状態を前の奥さんに科し、娘もそのせいで、気苦労をし、母子で旅立っていったらしいので、チビ子には同じ轍は踏ませたくなかった。

 

チビ子は5歳になった。

現状キープ!な状態まで持ってこれたと思う。

 

私自身、苛々がマックスを迎え、キレるようになった。←児童相談所に相談済。

母タローの自律神経がいかれ、動悸が止まらなくなった為、冷静でいられない。

私もおかしくなってきているから、パパ様に頼る、そして公的施設に頼る根回し済。

パニック障害なのか、怒りを制御出来ないが、チビ子をぶっ叩くまでは行っていないが、児童相談所にはいつでも保護してもらえるはずだ。

でも、本当は自力で踏ん張りたい。

信じるか信じないかは、聞く人次第なお話。

 

昔、チビ子は女の子を産んだ。と言った。

 

秘密のママのところにいた時の話だ。

秘密のママの所にいた時は小学40年生、100年生でようやく大人になった頃、女の子を産んだ。らしい。

 

それから、犬と猫を飼おうとしていたんだが、秘密のママに

「少し外へ出てて」と言われ、出ていったら、家に鍵を忘れてて、中に入れなくて、ドアの横についていた青のボタンを押したら、(気づいたら)透明のメガネと時計をつけていて、母タローのお腹の中にきた。と言う。

 

ちなみに、メガネと時計はバターで出来ていて、溶けてなくなった。

お腹に入って、赤いボタンを押したら、赤ちゃんになって、そのままぷかぷか良い気持ちでねんねをしていたようだ

小学40年生って(;^ω^)

それよりグレードアップして、100年生!

ある程度の成長があったから、お腹に来て、赤ちゃんになったのだろうか。

 

最後にチビ子は恥ずかしそうに言ったのだが、秘密のママのところにいた頃の名前は「いぐら」だったそうだ。

*「こんがらがっち」ってタイトルで「いぐら」って言うキャラが出てくる絵本がお気に入りなのは、それが所以かもしれんw

井倉、伊倉、日本人だったなら、こんな苗字があるけれど、愛称なのかもしれない。

 

チビ子として、産まれる前は、「広島にいた」「会沢?逢沢?藍沢?相沢?というところにいた」

何処から何処まで本当のことなのかは不明だが、嘘にしては、かなり複雑な話なので、チビ子にとっては、本当のことなのだと思ってる。

 

とりあえず、吃音でちょいコミュ障の私とは違い、明るく元気いっぱいにお喋り大好きで育ってるチビ子、繊細で恥ずかしがりや、でも自信家で超ポジティブ✨

すっかり母タローの娘として、育ってくれている。

 

ありがたやー(/ω\)

うん、今日も

チビ子が突然話してくれた。

チビ子「私がタマゴだった頃、秘密のママが育ててくれたの。」と……。


出た(´⊙ω⊙`)!!


幼稚園からの帰り道。

電動チャリンコ漕いでた母タローの後ろで、今日幼稚園でどんな遊びしてたかを話してる感じで、タマゴだった時の記憶が聞けた。


チビ子「秘密のママと一緒に暮らしてたんだけど、『本当のお母さんとお父さんのおうちに行きなさい。』って、追い出された。」


母タロー「追い出されたんだw」


〜〜〜〜〜

それから、たまに秘密のママの話は出てくるが、何処まで本当なのか?その場の作り話なのか?正直わからんままだったが、この話は本当の記憶なんだなぁと感じることもある。


例えば、

「母タローのおうちは二階。

秘密のママは百階に住んでるんだよ。」

「秘密のママは、子供を百人育てたんだよ。」


「秘密のママ、秘密のパパもいる。」

*でも、秘密のパパの話はほぼ出てこない。


具体的な内容を深く聞き出したりは、していない。聞いてしまうのは、何となくタブーな気がして、自然に任しているのだが……正直、秘密のママの話は、面白い。