収録曲:1. からっぽの心で /2.遠雷 /3.惑星 /4.はじまり /5.Barbarian Dance /6.ピラニア /7.Woo Woo /8.いつか帰ろう /9.愛がある /10.歩く男 /11.なんか変だ /12.だんだんとわかるさ /13.からっぽの心で(Instrumental)



【アルバム解説】


’07年8月1日リリース、玉置さんとして通算12枚目のオリジナルアルバム。


オリコンチャートでは30位を記録しています。


今回もソニー復帰後、定番になっている初回限定盤としてCD +DVD仕様もリリース。


いつも違う点は、初回限定盤は紙ジャケット仕様で、通常盤とは違うアルバムジャケットの作品として初めて登場。


コレクター心をくすぐるマーケティングに思わずニンマリしたコアなファンの方も多くいらっしゃるかと思います。





資料1.通常盤とは異なり、玉置さんの全体像の初回限定盤のアルバムジャケット。



’05年リリースのアルバム"今日というこの日を生きていこう"から3作品、作詞が松井五郎さんが続いたという事もあり、安全地帯の頃のようなミステリアスな部分を感じさせられる歌詞と、玉置さんのソロ作品の特徴の一つでもある力強さを感じさせられる面が巧く融合されていて、ある意味この時期の玉置さんが表現したかったのではないかと予測される"成熟したサウンド"が一つの到達点に達したアルバムだと思います。



このアルバム"惑星"をリリースした後、いつものように全国ツアーを展開した後、玉置さんは体調を崩して活動を、ファンクラブの運営なども含めて全て停止されます。



その影響からか、ややボーカルを控えめにし優しさを全面にしたスタイルの楽曲が多く見受けられ、先に記載したミステリアスな部分との融合からくる、このアルバム独特の雰囲気を醸し出していて、そのあたりがこのアルバムを聴くうえで重要なポイントではないかと感じます。



その他の聴きどころとして、’05年のツアーからほぼメンバーを固定して活動してきましたが、このアルバム"惑星"と、アルバムに伴って開催されたツアーが最後になるのですが、有終の美を飾るという感じで最終章にきて完成された、このラインナップでしか出せないであろうと感じさせられるサウンドを構築している点。



資料2.穏やかな表情が印象に残る、こちらは通常盤の裏ジャケット。



玉置さんが初めてソロ活動に入る前にリリースされたアルバム"安全地帯V"、初めてソロ作品"ALL I Do"、初めての活動停止前にリリースされたアルバム"安全地帯VI〜月に濡れたふたり"、レコード会社移籍に伴い本格的にソロ活動に専念するため安全地帯として活動停止前にリリースされたアルバム"安全地帯VIII-太陽"、そして音楽制作活動の舞台を軽井沢に移す前にリリースされたアルバム"JUNK LAND"と節目節目に、ワールドミュージック的な大陸的なリズムを全面した作品をリリースされてきた傾向があるのですが、今作"惑星"もリリース、それに伴うツアーの後、玉置さんは、先に記載させて頂いてますが、ファンクラブを閉鎖して長期に渡って療養に入る為に活動休止にはいるという事で、ある意味集大成的な作品に仕上げてたかったのか、過去の転換期と似た傾向のワールドミュージック的な大陸的なリズムを全面にした作品に仕上がっているように感じます。


そうすることにより、しばらく封印されていた感のあるミステリアス、妖艶な曲の一面を感じることが出来、ブレイク直後から追っかけて聴き続けていたファンにとっては"おぉー"と感じさせられるワクワクする側面も感じることができる作品とも言えるかと思います。


作品を順追って振り返る際に、そういった節目の作品の特徴を捉えながら聴いてみるのも、また違う角度で作品を楽しめるかも知れませんね。



そういった点も含めて、玉置さんの長いキャリアにおいて、決して見過ごせない作品の一つだとも言えるかと思います。





今回も長いブログになりましたが、最後まで目を通していただきありがとうございます😊



次回からはアルバムの収録曲を一つずつ振り返ってみたいと思います。



またお時間あれば読んでいただけると嬉しいです😃


引き続きよろしくお願いします🙇


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