302.惑星
'07年６月リリースの玉置さんとしては通算23枚目のシングル曲。オリコンチャートでは67位を記録しています。
内省的なギターサウンド、歌詞が印象的なアダルトな雰囲気が漂うロックナンバー。
楽曲には"人にも地球にも優しく頑張っていこう"というメッセージも含まれている。
今までのシングル盤と違う点として、カップリングが1曲→2曲収録になった点、初回限定盤として紙ジャケットで異なるジャケットもリリースされました。
そうなった経緯として、お隣の韓国においてCDの売り上げアップを狙って概初の作品を新たなジャケットや楽曲追加するなどして再リリースする"リパッケージアルバム"という新しいリリーススタイルが主流になっていた流れを、CD市場がやや下降気味だった日本でも取り入れてみるという試みがあったのかも知れません。
資料1.通常盤が白が基調だったジャケットに対し、初回限定盤紙ジャケットは黒を基調にした好対照なジャケットでリリースされました。
資料2.玉置さんの故郷 旭川で撮影された"惑星"のMVより。
303.Mokey Trick
シングル盤"惑星"が今までのシングル盤と違って、カップリング曲が2曲収録されました。経緯は分かりませんが、当時シングル盤は完全に8cm→12cmシングルに形態が移行し、従来の2曲収録から数曲収録されたマキシシングルが主体になった流れからか、レコーディングしていたら予想外に収録したい曲が完成した為に収録されたのではないかと予想されるといったところかなと思います。
資料2.'00年以後、シングル盤の主体になったマキシ・シングル。アルバムとの差別化という事で、通常より薄型のケースでリリースが主流だった。
2曲になったカップリング曲の一曲目は、’60〜’70年代、アメリカ西海岸から世界を圧巻し一大ムーブメントを巻き起こしたファンク、サイケデリック・ソウルの要素、影響が伺える濃厚で聴いていて身体全体で受け止めたくなるバンドサウンドが印象的なディープなファンクナンバー。どことなく安全地帯での"Big Starの悲劇"のようなサウンドがたまらないナンバーという一面も感じさせられる？
聴いていて、'05年のライブツアーから編成されてきたサポートメンバーとの演奏において、コーラスワーク、アンサンブルなど含めた一体感、連帯感が、’07年、3年目になり、唯一無二のバンドサウンドの完成形という形でピークを迎えたように感じさせられる。
安全地帯とは、また違う一体感という形で、カチッとまとまった形で迫りくるような感覚のサウンドは、このグループならではだとも思います。
安全地帯、玉置浩二さんの作品は、カップリング曲も見逃せないという方程式を思い出しくなるナンバーだとも思います。
304.ディララ
前曲"Monkey Trick"とはうって変わり、ほぼ玉置さんひとりによる生ギター弾き語りによる、スローナンバー。
近年、時間の経過て共に、玉置さんの規格外のボーカリストとして魅力が、幅広い層に支持されてきましたが、こういうシンプルな作品を聴くと改めて、その規格外さが浮き彫りになる、感じ取る事ができるという事を証明するかのようなナンバーだと思います。
聴いていて、強烈なメッセージがあるわけでもなく、決して押し付けがましくなく、自然に聴く側の心に突き刺さる玉置さんのボーカル力を感じさせる一曲と言っても良いナンバーではないでしょうか？
安全地帯を主体に活動していた時期に、よく感じさせられた、玉置さんのルーツの一つでもある童謡の影響が見え隠れする辺りも、この楽曲の特徴の一つと言えるかも知れませんね。
近年、オーケストラのライブなどを通して、玉置さんのボーカリストとして底知れぬパワーを感じて聴き始めたというファンの方にも、ぜひじっくりと向き合って聴いて頂きたいナンバーだとも思います。
資料3.近年はレコーディングは封印して、オーケストラなどのライブツアーを活動のメインにしている玉置さん。底知れぬ玉置さんのボーカル力を今後も期待したい。
今回も目を通して頂きありがとうございました😊
次回から一つの節目のアルバム"惑星"を振り返ってみたいと思います。
引き続きよろしくお願いします🙇
https://open.spotify.com/album/0gBk6lx5bHVVZPaaN14pl5?si=cltVfeHwQDWjBG1EPG_ZSg
