Disc.4 I Love Youからはじめよう
収録曲:1.We're alive /2.どーだい /3.パレードがやってくる /4.星空に落ちた涙 /5.悲しきコヨーテ /6.No problem /7.All I Do /8.じれったい /9.Too Late Too Late /10.真夜中すぎの恋 /11.I Love Youからはじめよう
【作品考察】
'88年の安全地帯は、アルバム"安全地帯VI-月に濡れたふたり-"のリリース準備からスタート。ジャケット撮影などでスペインのバルセロナを訪れ、大きな注目を浴びました。
資料1.ジャケット撮影の合間に現地の子供達との交流もありました。
また前年は、玉置さんのソロ活動、武沢さんのソロユニット"蠣崎弘➕"r"project"の活動と新しいスタートが重なった影響からか出演が減少していたテレビ番組にも積極的に出演。
資料2.ライブツアー中にも関わらず、`88年は積極的なテレビ出演が多かった印象があります。
そして毎年年末にリリースしていたオリジナルアルバムのリリースを完成度を上げる為か、春先までのばし、満を持してリリースにふみきり、ツアー大々的にスポンサーをタイアップしての全国ツアーと'88年も安全地帯としていきなりアクセル全開の活躍を展開する事となりました。
資料3.この年は例年以上にメディアの対応なども活発だったように感じます。
Disc.4 I Love Youからはじめようは、上記のようないきなりアクセル全開の安全地帯のステージのみならず、舞台裏の様子も捉えた映像作品。
振り返ってみると、'88年に世界的に大ヒットしたU2がツアーの演奏シーンのみだけではなく舞台裏の様子を捉えた映画が大々的に上映された影響からか国内外問わず、同様の趣旨の映像作品が多く見られたように感じます。
資料4."I Love Youからはじめよう"はそれまでの映像作品とは違って、舞台裏の生々しいやり取りまで捉えた映像作品となっています。
またそれまではどちらかと言うと、イベント、企画物と捉えられていたアリーナ、スタジアムクラスのライブが、この年に開場された日本初の全天候型スタジアム"東京ドーム"、2年後に開場された横浜アリーナなど会場・施設などの整備がされていったという流れで身近になってきた影響からか、一気に"特別"なイベントから、"日常的"なイベントにへと急加速するかのようにシフトチェンジしていった時期だったように感じます。
資料.5 日常的なイベントに変化していったライブシーンの影響からか、従来型のステージ衣装から、ラフなスタイルの衣装にと二面性を感じる事ができる演出も見逃せないポイントだと思います。
"ドキュメント"というだけあってか、ステージの演奏シーンもそれまでなかなか映し出す機会がなかった安全地帯のメンバー、そしてサポートメンバーの姿も分断に映し出されていて、映像からの各々の性格や人柄などキャラクターなども伝わってくるように構築されている点も重要なポイントの作品だと思います。
資料.6"I Love Youからはじめよう"はサポートメンバーも含めて生々しい表情も見ることができる貴重な映像作品に仕上がっています。
その他としてツアー中に起こったハプニングやエピソードも交え、ツアー全体を振り返る事ができる構成になっていて、そういった点も余すところなく捉えている点も他の映像作品にはない構成で強く印象に残りました。
資料7.さまざまなハプニングなども振り返ることができる唯一の映像作品として見逃す事が出来ない作品だと言えるかと思います。
この映像作品の後、安全地帯は約2年間に渡り、活動を停止しますが、そういった事に繋がって行ったように感じさせる舞台裏の数々のシーンに、ある意味集大成的なステージ上のパフォーマンスを観ながら"昭和"最後の安全地帯をたっぷりと感じさせられる映像作品だと思います。
資料.8 収録曲は近年の映像作品に比べると少ない"I Love Youからはじめよう"ですが、その分当時の集大成的な熱いステージが凝縮されていて見応えある作品に仕上がっています。
今回も長文になりましたが最後まで読んで頂きありがとうございました😊
次回は'10年"完全復活ツアー"を振り返ってみたいと思います。
またお時間あれば読んで頂けると嬉しいです☺️
引き続きよろしくお願いします🙇♀️🥺