収録曲: 1.きみは眠る /2.情熱 /3.Lonely Far /4.Seaside Go Go /5.ともだち /6.あの夏を追いかけて /7.•••もしも /8.Big Starの悲劇 /9.プラトニック>DANCE /10.この道は何処へ /11.夢の都



【アルバム解説】

'90年7月リリース、安全地帯として7枚目のオリジナルアルバム。


'90年の夏は、サザンオールスターズ、井上陽水さん、長渕剛さん、久保田利伸さん、渡辺美里さんにRCサクセションやユニコーンなど、多くのアーティストの新作が目立ちました。


そのなかで、『安全地帯VII-夢の都-』は、先行シングルなしの突然の活動再開という状況の中でチャート2位を記録しました。




資料1.アルバム『安全地帯VII-夢の都-』は初回限定盤として、豪華パッケージ、写真集付としてもリリースされました。




またアルバムリリース後には、安全地帯としては異例の半年以上、総数70本前後の全国ツアーを敢行しました。


資料2.'90年8月〜'91年1月までの長期間に渡り、全国ツアーを展開。



アルバム全体として、いきなりアフリカの民族音楽のような重いリズムからスタートするオープニングに始まり、'70〜'80年代のブリティシュ・ロックのようなギターのカッティングの曲、ブルースを下地にしたような曲、ファンキーで心地よいリズムの曲、安全地帯らしい玉置さんの"多重"コーラスが爽快な曲、そして王道バラードとバラエティに富んだ快作になっていると思います。


長期間に渡る全国ツアーを見据えての制作という点もあった影響からか、全体的に今までの作品のようなレコーディング技術を全面的に出すというより、個人的にはバンドとしての"音"を全面に出した作品ではないかと感じさせられます。


いい意味で肩の力が抜け、デビュー前後のような音が新鮮な作品とも言えるかも知れませんね。


リリース直後、当時流通していたFM情報誌では、ギターを全面に出した作品と記載されていたレビューがありました。玉置さんのソロを一年通過してから活動再開に辺り、"安全地帯"としてバンドの存在感にこだわって制作された作品だったのではと感じました。


バンドサウンドを全面に出した作品である一方で、リリース直後に"もしかしたら、バンドの終焉かも"とレビューされる評論家もおられました。その意味が当時はよく理解できなかったのですが、改めてアルバムを通して聴いてみると、'20年、能楽堂での無観客でのライブパフォーマンスが印象に残っている『夢の都』、元宝塚スターの涼風真世さんもカバーされた『•••もしも』、’90年ユニバーシアード札幌大会のテーマ曲『この道は何処へ』などを繰り返しじっくりと聴いてみると、玉置さんのボーカルが前に出てきている部分が多く、そういう流れの中からの解説だったのではと思われます。そういった背景からアルバム『安全地帯VII-夢の都-』は、あらゆる角度から楽しめる作品かも知れませんね。



資料3.'20年、コロナ禍の中で無観客で開催された"能楽堂ライブ"、『夢の都』をはじめコロナ禍に屈せず力強いボーカルが印象に残るパフォーマンスに圧倒されました。




バンドとしての"安全地帯"の素の部分と、ボーカリスト"玉置浩二"の無限大の可能性を感じさせる部分をたっぷりと楽しんで頂けるアルバムだと思います。


次回からは、数回に渡り、アルバム『安全地帯VII-夢の都-』の楽曲を振り返ってみたいと思います。


またお時間あれば読んで頂けると嬉しいです😃


よろしくお願いします🤲


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