15. ワインレッドの心
17.真夜中すぎの恋
詳細は、S4 ワインレッドの心 S5 真夜中すぎの恋を参照してください。
アルバム冒頭から、シングルリリース順に収録されてます。
カセットテープが売れたのは、頭からシングル2曲続けたのが影響したのか、プロデュース上の決断かは分かりませんが、強烈なインパクトを与えるには充分だったのでないかと思います。
19.眠れない隣人
色々な音が交わりながら、安全地帯ならではの音の立体感を存分に味わえる名曲。
プロデュースした星勝さん、サポートメンバーとして、安全地帯の音の立体感を構築するのに、
今後の作品にも絶大な貢献をされる"BaNana"こと、川島裕二さんのセンス抜群のアレンジが曲を通して彩られています。
なんともいえない、中盤での武沢さんのナイロンギターを用いた、繊細なプレイも印象的。
シングルカットされず、アルバムの中の1曲にすぎないのが、勿体ないと感じてしまうナンバー。
資料.1 ’73年井上陽水さんのレコーディング中の
星勝さん(画面左側)
資料.2 '90年テレビ番組で井上陽水さんの質問に答える川島裕二さん(画面右側)
20.マスカレード
玉置さんの回想によれば、初めて松井五郎さんが作詞に関わった作品。というより、マスカレードの作詞を依頼したら、アルバム全編の作詞を書いて来て、全て曲のイメージにフィットしたのが松井五郎さんが作詞に全面的に関わるようになった始まりになったとのエピソードもあります。
80年代、欧米のミュージックシーンは、MTV、つまりミュージック・ビデオの視覚的要素が、ヒットに左右するようになって来た影響からか、空前の映画音楽"サウンド・トラック"がヒットチャートを賑わした時代でもあったと思います。
マスカレードは、そんな映画音楽の主題歌を下地にしたような、シンプルでありながら、矢萩さんのスケールの大きなギターソロが聴けたり、玉置さん独特の粘っこいボーカルによる艶やかさを感じることが出来たりと聴きどころ満載の曲だと思います。
資料.3 80年代に欧米でヒットしたアルバム
下から2段はサントラ盤、映画音楽がヒットチャートを圧巻する時代でもありました。
21.あなたに
ご存知の方も多くいらっしゃると思いますが、安全地帯の代表曲といっても過言じゃない程、有名な作品です。『あなたに』は、これぞ安全地帯という王道バラードです。聴くたびに近年評価されている歌唱力、それとメロディメーカーとしての才能を改めて確認でき、新たな発見、驚きがあります。
2005年に玉置さんのソロライブでこの曲が演奏された時、会場の空気が一変し、凄く盛り上がったのを目の当たりにして、改めてこの曲の人気の高さを実感しました。
安全地帯のライブでは、毎回セットリストにほぼ入っており、たくさんのライブバージョンがありますが、個人的に一番のお気に入りは、2013年『ソルトモデラード・ツアー』のバージョン。
玉置さんのまさに入魂の歌唱、武沢さんの熱くダイナミックなギターソロで、それまでどちらかいえば、お祭りムードだった会場の雰囲気を一変させ、イイ緊張感になった演奏が印象に残っています。
さまざまなライブバージョン、セルフカバーを聴いてみて、自分のお気に入りを探すのも、『あなたに』の楽しみ方の一つかも知れませんね。
資料4. ライブで『あなたに』を歌唱する玉置浩二
次回は、アルバムのアナログ盤でいうB面(後半の5曲)の解説をさせていただきます。
またよろしくお願いします。
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