収録曲 1.ラスベガス・タイフーン/2.ラン・オブ・ラック/3.エイジ/4.イリュージョン/5.サイレント・シーン/6.オン・マイ・ウェイ/7.ビッグ・ジョーク/8.リターン・トウ・フォーエバー/9.冬CITY-1/10.エンドレス/11.アイ・ニード・ユー


【アルバムレビュー】

1983年1月25日にリリースされた、安全地帯の1st.アルバム。バンド結成から10年、メジャーデビューしてから1年経過してのリリースという事もあり満を持してのリリースと言ったところではないでしょうか?

1981年から約2年、井上陽水さんのツアーに''バッグ・バンド"として帯同する経験からか、メジャー1枚目の作品にしては、細かい音、表現力など、改めて聴いてみるとメジャーデビューから1年足らずで、既に完成されていたという事を実感できる快作。

一般的なイメージからすると、1stアルバムは、どちらかというと、70年代後半の洗練されながらと、放牧さが融合されたウエストコーストサウンドの影響がある作品だと思われがちですが、よく聴いてみると、ハードロック風のギターソロ、当時流行したシティ・ポップの面影を感じる作品、ドライブ感溢れる軽快な作品、80年代の日本のロックシーンを圧巻したパンクロックを下地にしたいわゆる"ビート"を重視した作品、間奏でまるでフュージョン系のバンドの作品を聴いているような音の重なりが感じられる曲があったりと、バラエティーに富んだ楽曲がバランスよく配置されている佳作。

デビュー直後、玉置さん自身が「絶対に売れると思った」と回想しているようには、直ぐにヒットには結びつきませんでしたが、『ワインレッドの心』でブレイクした直後にオリコンチャートで22位まで上昇しています。

個人的な話になり、申し訳ありませんが、LINEの方で、安全地帯のオープンチャットに参加させて頂いているのですが、80年代から安全地帯を追いかけているメンバー、90年代、いわゆる『田園』以降から安全地帯を追いかけているメンバー、
2010年の"完全復活"以降から安全地帯を追いかけているメンバー、2015年のシンフォニーライブから追いかけているメンバー、老若男女さまざまな方々が集われていますが、多くの方々から、1st.アルバムが"好き"、"お気に入りです"との声がよく聞かれます。時の経過と共に幅広いファンの皆様に浸透している作品だと認識させれました。

ブレイク後にチャートを駆け上がった事も踏まえてみて、じっくりと繰り返し聴いていく度に、作品の良さ、安全地帯の下地になっている音楽の幅広い部分、バンドとしての演奏、スタイルなどある程度完成されていた部分などが見えてきて、より一層楽しめる作品だと思います。

次回からは、数回に渡り『Remember To Remember 安全地帯I』の楽曲に関して振り返りしていきたいと思います。

拝読して頂けると嬉しいです。

よろしくお願いします🤲

資料1. 1st アルバムのバックジャケットの安全地帯(左から、田中さん、六土さん、武沢さん、矢萩さん、玉置さん)



https://open.spotify.com/album/1Dt8wFR2wv1Ki7yEL4g1Db?si=LIkXnhAATsmF1OxUBR5ADA