日本将棋連盟の100周年事業の一環として

「第49回中学生名人戦」の北信越ブロック大会が

4/20(土)に富山県の奥田公民館で開催されました。

(富山駅から徒歩で10分ほど。新しい公民館でした)

参加は、福井7、富山6,石川3,新潟2,長野2の計20名。

正直、もう少し参加人数がいるものと思っていました。

4人づつのA~Eの5組に分かれて2勝通過方式での予選後の決勝Tで

代表2枠を決めるという内容でした。

(持ち時間は代表戦までは20分切れ負け、代表決定戦は15分30秒でした)

(ゲスト棋士:地元出身の野原未蘭女流初段の挨拶)

(大会開始の様子)

(1勝1敗者同士の予選最終戦の様子)

(2連勝通過者によるトーナメントの抽選風景)

<予選リーグ結果>

●A組・・・新潟の小林君が2連勝通過。福井の橋本君は1敗後の

富山・福澤君に棒銀から仕掛けたが途中、打った角が死ぬ見落としで

必敗形から銀・桂・歩でなんとか攻めを繋げて辛勝。しかし1勝1敗後に

石川・紺藤君との棒銀の定跡形から痛恨の二歩の反則負け。

●B組・・・須長君が安定の2連勝で勝ち抜け、他は長野・尾名高君

●C組・・・新潟の田村君が2連勝通過。福井の北川君は1勝後に

田村君との将棋は終盤勝ちだったが時間切れ負け(相手も残り2秒)

1勝1敗後の決戦でも負けて予選敗退は意外な結果。

角換わり腰掛銀での攻め合い負けだったが、研究していないのなら

この作戦選択は明らかにおかしいと感じた。

●D組・・・石川の辻君が2連勝通過。1敗同士で福井県勢の潰し合いを

五味君が勝ち切って1勝1敗。大西君は2連敗で敗退。

五味君は初戦で富山・深井君に負けだったが、今度は四間飛車に4五桂速攻で

勝利で2勝1敗で予選通過。

●E組・・・本好君、月僧君がともに1勝でまたも福井勢の潰し合い。

これに勝利した本好君が2連勝通過。月僧君は富山・八島君の振り飛車に

急戦で優勢になるも、絶好の5五角を逃し、八島君に逆に5五角を打たれて

逆転負け。

●決勝T進出は福井3,石川2,新潟2,長野2、富山1の計10名

<決勝トーナメント 結果>

(トーナメント表)

・いわゆる「0回戦」で五味君は次の一手に出て来るような

鮮やかな銀捨てを決めてベスト8に進出。

・準々決勝・・・須長君は小林君との将棋は終盤必勝形を築くも

そこから大逆転負け。最後は千日手で逃げるしかなかった。惜しい!

本好-五味の福井県勢同士の潰し合いは、五味君が不利な局面から

追い込みを見せるも、位の拠点を活かした本好君は最後も緩みなく寄せて

代表決定戦に進出。

本好-辻(代表決定戦)は角換わりから辻君の右玉に本好君は居飛車穴熊に

組み換えて やや作戦勝ち。ただ、そこから辻君の端を絡めた猛攻

(厳密には切れ筋だったと思う)に攻め合いを目指すも惜敗。

終盤はどちらにも勝ちがありそうな大熱戦だったが、辻君に上手く攻めを

繋がれてしまった印象だった。本好君残念。

・3位決定戦・・・本好-小林戦はフィッシャールールで横歩取りの難しい

将棋だったが、最後は本好君がポッキリ折れたような感じで敗退。

結局、福井県勢は本好君の第4位(表彰無し)が最高成績に終わった。

★★★北信越ブロック代表 辻君(石川)、田村君(新潟)★★★

(野原女流の指導対局相手は、なぜか全員が福井県勢

奥から須長君、大西君、橋本君、北川君)

(決勝Tで実現してしまった福井県勢同士の潰し合い、結果は本好君の勝ち)

(代表決定戦、手前の背中側が本好君でした。内容は押していたものの惜敗でした)