昨日(1/14)、無事退院となりました! | 【ステージ4:治療6年目突入】腎臓がんと闘うスロッターkazuのブログ

【ステージ4:治療6年目突入】腎臓がんと闘うスロッターkazuのブログ

2017年 50歳で腎臓がん&肺転移を告知されました(追記:51歳で脳転移再発、55歳で骨髄転移・骨転移を再々発)
<「癌になることは不幸ではない!」製薬企業で長年医薬品開発を生業とした経験から、前向きに治療に取り組み、日々を幸せに過ごすことを伝えるブログです>

皆さん、こんにちは!kazuですニコニコ

自己紹介

 

製薬企業で長年医薬品開発に携わっていましたが、50代目前でステージ4の腎臓がんに罹患しました。

医薬業を何も知らない人が単に夢物語を語るのではなく、医薬に長年携わっている者がステージ4の癌患者となって、医療の限界を十分に理解し、何名かの療友の死など悲しい現実に触れてもなお絶望など全く無く、希望を持って日々を幸せに感じて生きている姿を書くことを目的としているブログです。

また「患者ファースト」の観点から長年医薬業に携わる立場として、ブログを通じてがん治療に対する「正しく有益な情報」を提供し、皆さまのがん治療の理解を深めることでお役に立ちたいとも考えております。

 

 

治療歴

 

2017年7月に半年以上咳が止まらない自覚症状がきっかけで腎臓がん(腎細胞がん)が見つかりました。

発覚時には既に肺に無数のがんが転移しており(ステージ4)、また原発巣の腎臓の腫瘍は10cmを超える大きさでした。
同8月に原発巣の左腎臓を除去。
同11月から当時未承認だった「キイトルーダ+インライタの併用」の薬物療法の治験を開始しました。

化学治療により肺の腫瘍は消失or縮小となり、良好な治療経過だと思ったのも束の間、2019年1月に左半身痙攣麻痺でぶっ倒れて救急搬送。
MRI検査により、新たな脳転移が原因であることが発覚しました。
同2月に放射線治療(サイバーナイフ)を行い、幸い脳の腫瘍はほぼ消失しました。

また痙攣といった後遺症も、薬物治療により約半年で治まりました。

キイトルーダの副作用である「甲状腺機能障害」や、インライタの副作用である「手足症候群」、「下痢」に悩まされながらも、主治医との協力の基、別の薬による対処治療や減薬・休薬の組み合わせてQOL(生活の質)を維持出来るレベルを上手く調節しております。

2019年12月にはキイトルーダの治験規定投与回数35回が終了。
その後はインライタ単独投与としての治験(現在は製造販売後臨床試験に移行)を継続中で今に至ります。

現在は治療と仕事を両立しながら6週間毎の腫瘍科の診察と、約3カ月毎のペースでMRI検査、CT検査で肺と脳の定期観察を実施中です。

<詳細はプロフィール参照>

 

入院中のブログにおいて、皆さまの温かい応援コメントありがとうございました。
一方で体調不良もあり、個別に返信ができなくて申し訳ございません。

皆さまの「いいね」と応援コメントが辛い入院中の心の支えになりました。

あらためて感謝申し上げます。

表題にもある通り、昨日土曜日(1/14)の午前中に無事退院することが出来ました。

 

退院となった理由としては、全身痛の原因はまだ判っていないものの、医療用麻薬(オキシコドン)で疼痛コントロールが上手くいくようになり、痛みの問題で日常生活に支障をきたすことがほぼ無くなったこと。

またPET-CT を除き必要な検査は全て完了しており、後は検査の結果待ちになるので病院に入院している理由(必然性)が無くなったためです。
退院後は自宅で様子を見て、来週月曜日にPET-CT検査、そして木曜日には腫瘍科の外来診察が予定されております。

なお疼痛の原因についてはまだ原因が確定しておりませんが、医師の見立てではがん疼痛による可能性が高いと考えているようです。


先週の胃カメラ検査、大腸内視鏡検査のいずれにおいても癌(胃がん・大腸がん)はなかったという結果が出ており ます。
そうすると(現在罹患している)腎臓がんが原因である可能性が今のところ最も高い状態です。
 

確かにこれまで造影剤CTや、骨シンチなどの画像検査も多く行なっていて、普通だったら骨髄生検などはせずに骨転移と判断してもよい状況だとは思います。

しかしながらまだ確定診断が出ていないのは、今までの腎臓がんの骨転移において、これだけ短期間の間に広範囲に急激に骨転移が広がるという事例がないということから確定診断が出ていない(慎重に判断している)という感じを受けています。

もう一点は(以前も書いた通り)、骨髄穿刺検査で骨髄液に腎がん細胞が無かったことから、現時点では骨の炎症が腎がん由来であるという決定的な証拠が無いこと。

今後の検査結果で骨髄生検でがん細胞が見られず、骨炎症ががん由来で無い(別の原因)との結論になったことを考えると、例えばランマークなどの抗がん剤を現時点で見切りで投与するのはあまりにもリスクが高いので、慎重に判断しているという感じを受けています。
 

いずれにしても 明日のPET-CT検査と骨髄生検の結果が、今週木曜日の腫瘍科の外来診察時には判明していると思うので、その時には(原因不明という結論も含めて)確定診断が出されることになるとは思います。

 

何れにしても、思ったよりも短い期間で疼痛コントロールが出来て眠れるようになり、退院出来てほっとしています。

 

一方で、この全身痛の原因が仮に腎臓がん由来の遠隔骨転移だとすると、「腎臓がんの骨転移において、これだけ短期間で急激に転移が広がるという事例がない」ということは、世界で初めての臨床例が自分という、全く持って嬉しくないレアケースなのと、想定していた原因の中で一番最悪のパターンなので、ちょっと凹みますね。


但し、落ち込んでいても病気が良くなることは決してないので、原因が分かり次第最善の治療法に前向きに取り組むことが一番大切であることは、5年以上に渡るこれまでの腎がん治療の経験から重々理解しているので、まずは次の治療に向けて入院で低下した体力を取り戻していきたいと考えております。

 

PS.ブログでは書き忘れていましたが、入院してから全身痛(骨炎症)の原因が分かるまで、インライタによる腎がんの薬物治療は一時中断(休薬)となっております。

 

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取り敢えず今回の全身疼痛による緊急入院は、現時点でも原因が確定できていない、医師をも悩ますレアな事象となっております。

また、疼痛抑制にしても結局殆どの鎮痛剤では効果が無い手ごわいもので、最終的には最終手段とも言える医療用麻薬(モルヒネ等の類)を使って何とかコントロール出来たものでした。

こちらの痛みもかなりレアなケースだと思うので、何れに関しても一般的な事例としてあまり例が無いと思うので、今後同様のケースを罹患した場合の参考として(専門的な内容も多くなりますが)入院の経過について振り返っていきたいと思います。

(恐らく、ブログ数回に渡ると思います)

 

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治療中の方は良い効果が得られますように!

経過観察中の方は、良好な状態がずっと続きますように!

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