初読みの作家さん
図書館予約本です。
筑波山、鍋割山、日の出山
木曽駒ケ岳、宝剣岳、の山が登場します。
山の名前を聞いただけでワクワク
『風は山から吹いている』額賀澪
「宝剣岳で
滑落して死んだ…」
自殺か?事故なのか?
自分の言葉が相手を傷つけ、その後の人生に影響を与えたと悩む主人公の筑波岳。
登山部の部長・梓川穂高と滑落現場の宝剣岳に登ることにする。
「山に登る時には自分の体から様々なものが剥がれ落ち、下る時にはそれを拾いながら戻ってくる。」
うん、一歩一歩登るごとに心が無になっていくような気がするな。
山頂では景色に心を奪われ、景色で心が満たされる。
そこに立つ自分の存在…。
物語では、山の上で岳と穂高、それぞれ隠していた痛みが明らかになる。
山では素直に心が吐き出せる。
そして、理解し合いお互いを大切に思うようになる。
友情だね
登場人物も少ない。
山にちなんだ名前の筑波岳と梓川穂高
これは頭に入りやすい
ラストはとても爽やか
山で吹く風も心地良い
山好きの人にはより楽しめる作品だと思います。
山はいいなぁ
木曽駒ケ岳にもいつか行きたい!