刑務所というものに魅せられるのはなぜだろう?
社会不適合者のレッテルを貼られ、罪人として
送り込まれるこの場所。
常に見張られて、自由を奪われた空間。
刑務官に犬のように扱われる。
そしてここにはまた外の社会ではない、社会がある。
そこでも不適合な者は真っ暗な独房に入れられる。
一体この世は誰が誰を支配して、誰が正しくて誰が間違っているのか、わからない。それが入れ替わる事もあるだろう。
ユーチューブで声優の山田康夫氏のエピソードを観て、
急にクリントイーストウッドの映画が観たくなった。
オレはファッションや車のデザイン、画像の色合い等を含めて、70年代の映画が好きなので、
クリントがドン・シーゲル監督と組んだ、「ダーティー・ハリー」や「アルカトラズからの脱出」を観てしまう。
子供の頃に何回も観たのだけどね。
サンフランシスコも一回訪れたのだけど、アルカトラズ島へ行くチャンスはなかったので残念だ。
脱獄というものにスリルを覚える。
閉じ込められた空間から自由な世界へ。
でもシャバに出てしまえば、そこにはまた厳しい現実が
待っているわけでね。
高倉健の映画でもそういう事が描かれているのがいくつかあったね。
また、独房の中で悟りを開いたり、ムショにいる時にクリスチャンになったりする人もいるし。
ポール・ニューマンの「暴力脱獄」も悲しいエンディングだけど、大好きな映画だね。
世界には一般に我々が知るスタイルではない刑務所も存在するみたいだし。
でもこの社会全体がそのような仕組みなのだろう。
次は久しぶりにスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの「パピヨン」を観ようかな。
余談だけど、「アルカトラズからの脱出」にパトリック・マグーワンが刑務所の主任役で出ていたのは知らなかった。