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カズモのロックなブルックリン▪︎ライフ!

ブルックリン在住のシンガーソングライター、わたくしkazmo grooveが日々の暮らしや感じた事を綴っていきたいと思います。

刑務所というものに魅せられるのはなぜだろう?

 

社会不適合者のレッテルを貼られ、罪人として

送り込まれるこの場所。

 

常に見張られて、自由を奪われた空間。

 

刑務官に犬のように扱われる。

 

そしてここにはまた外の社会ではない、社会がある。

 

そこでも不適合な者は真っ暗な独房に入れられる。

 

一体この世は誰が誰を支配して、誰が正しくて誰が間違っているのか、わからない。それが入れ替わる事もあるだろう。

 

ユーチューブで声優の山田康夫氏のエピソードを観て、

急にクリントイーストウッドの映画が観たくなった。

 

オレはファッションや車のデザイン、画像の色合い等を含めて、70年代の映画が好きなので、

 

クリントがドン・シーゲル監督と組んだ、「ダーティー・ハリー」や「アルカトラズからの脱出」を観てしまう。

 

子供の頃に何回も観たのだけどね。

 

サンフランシスコも一回訪れたのだけど、アルカトラズ島へ行くチャンスはなかったので残念だ。

 

脱獄というものにスリルを覚える。

 

閉じ込められた空間から自由な世界へ。

 

でもシャバに出てしまえば、そこにはまた厳しい現実が

待っているわけでね。

 

高倉健の映画でもそういう事が描かれているのがいくつかあったね。

 

また、独房の中で悟りを開いたり、ムショにいる時にクリスチャンになったりする人もいるし。

 

ポール・ニューマンの「暴力脱獄」も悲しいエンディングだけど、大好きな映画だね。

 

世界には一般に我々が知るスタイルではない刑務所も存在するみたいだし。

 

でもこの社会全体がそのような仕組みなのだろう。

 

次は久しぶりにスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマンの「パピヨン」を観ようかな。

 

余談だけど、「アルカトラズからの脱出」にパトリック・マグーワンが刑務所の主任役で出ていたのは知らなかった。

 

 

 

オレは山口県の岩国市という所に生まれ育った。

 

オレの祖父は岩国の通津という瀬戸内海の海岸沿いの地域で生まれ育った。

 

だから泳ぎはうまいし、海の男として育ったのだろう。

 

あれはオレが高校生の時だったろうか。

 

祖父、父、そしてオレ、という3人が同席していろいろ話す機会があった。

 

後にも先にもあの時が唯一の時だった。

 

お茶、酒を飲みながら、とりとめもない話をしていた。

 

突然、祖父が言った。

 

「おお、祖先の一人に海賊になった人がおる。」

 

「マジで?」

 

父とオレの目は輝いた。

 

興味深々だ。

 

そんなワイルドな人が自分の家系にいたのか、という興味だ。

 

瀬戸内海だから倭寇の一味に属したのではないか、という推測がされるけど。

 

村上水軍だったのか、他の一味だったのかはわからない。

 

だから結局、普段の通常の暮らしに飽き飽きしていて、そんな海賊の存在に興奮するのだ。

 

基本、自由を謳歌したい3世代の男が

 

「やっぱり男は自由に生きるべきだろ」という認識を共有した

瞬間というように、覚えている。

 

いや、女性も大好きだけどね。

子供の頃、町内会の「裸祭り」というものに何度か参加した事がある。

 

お神輿を担いで神社から出発し、半日かけて町内を回り、沿道にはバケツ一杯の水を用意した人々が待ち受けている。

 

通り過ぎる時にその水をジャンジャンぶっ掛けられるのだ。

 

うちの地方ではお神輿を担ぐ者は男性に限られていた。

 

その昔は全員、ふんどし一丁で回ったらしいが、自分の時代は

体育の服装だった。

 

大人の人の中には伝統にのっとってふんどし姿の人もいたかもしれない。

 

 

季節的にもまだ肌寒い早春だったような気がする。

 

水を掛けられると最初は「ヒー!」と冷たいのだが、段々身体が慣れてきてアドレナリンが放出され、楽しくなってくる。

 

町内を回り終えると、最後はまた神社に戻ってきてお開きとなる。

 

最初に参加した時は直後に高熱を出して2,3日寝込んだ。

 

その次の年は途中で下痢になり、どこかでトイレを借りたような。

 

生まれた時と同じ姿で水を掛けられる事により浄化、あるいは厄除け、みたいな意味があったのだろう。

 

今もこの行事は継続されているのだろうか?

 

今日は日曜日でイースター。

 

十字架で処刑されたジーザスが復活した日だ。

 

新たな生命を意味する卵や繁殖力の高いウサギがシンボルとなっている。

 

そのあくる日の月曜日、東ヨーロッパでは「裸祭り」に似た行事がある。

 

水を掛けあうのだ。

 

特に女性に。

 

 

 

 

新たな繁栄を願う気持ちからだろうか。

 

ポーランドでは「スミガス・ディンガス」という日らしい。

 

チェコやハンガリーでも違う名前で似たような事をする。

 

オレも明日はその関係でポーランドのバーで演奏する。

 

新たに生まれ変わるぜ。