子供の頃、町内会の「裸祭り」というものに何度か参加した事がある。
お神輿を担いで神社から出発し、半日かけて町内を回り、沿道にはバケツ一杯の水を用意した人々が待ち受けている。
通り過ぎる時にその水をジャンジャンぶっ掛けられるのだ。
うちの地方ではお神輿を担ぐ者は男性に限られていた。
その昔は全員、ふんどし一丁で回ったらしいが、自分の時代は
体育の服装だった。
大人の人の中には伝統にのっとってふんどし姿の人もいたかもしれない。
季節的にもまだ肌寒い早春だったような気がする。
水を掛けられると最初は「ヒー!」と冷たいのだが、段々身体が慣れてきてアドレナリンが放出され、楽しくなってくる。
町内を回り終えると、最後はまた神社に戻ってきてお開きとなる。
最初に参加した時は直後に高熱を出して2,3日寝込んだ。
その次の年は途中で下痢になり、どこかでトイレを借りたような。
生まれた時と同じ姿で水を掛けられる事により浄化、あるいは厄除け、みたいな意味があったのだろう。
今もこの行事は継続されているのだろうか?
今日は日曜日でイースター。
十字架で処刑されたジーザスが復活した日だ。
新たな生命を意味する卵や繁殖力の高いウサギがシンボルとなっている。
そのあくる日の月曜日、東ヨーロッパでは「裸祭り」に似た行事がある。
水を掛けあうのだ。
特に女性に。
新たな繁栄を願う気持ちからだろうか。
ポーランドでは「スミガス・ディンガス」という日らしい。
チェコやハンガリーでも違う名前で似たような事をする。
オレも明日はその関係でポーランドのバーで演奏する。
新たに生まれ変わるぜ。