大豆レシチン・卵黄レシチンの違い

レシチンは大豆レシチンと卵黄レシチンの二つに分けられます。

これらはレシチンには違いないのですが若干働きが変わってきます。

大豆レシチンはその名の通り大豆から作られている植物性のレシチンで、リノール酸やオレイン酸が豊富に含まれていることが特徴です。

卵黄レシチンは卵黄から抽出されるレシチンです。

ビタミンＡやビタミンＥ、リノール酸が多いことが特徴です。

またホスファチジルコリンという神経機能や脳の機能を向上させる物質の含有量は大豆レシチンに比べて卵黄レシチンのほうが２倍以上多く含んでいます。

レシチンの働きとして血管の状態を改善して動脈硬化や脳卒中を防ぎ、肝機能を改善して肝硬変や脂肪肝の予防、高血圧や高脂血症などを防いでくれます。

しかし大豆レシチンと卵黄レシチンはその成分の違いから重点的に働く場所が異なっているのです。

大豆レシチンは脳の神経細胞に送られる量が少ないため、主に血流や肝臓機能の改善に効果を発揮します。

それに対して卵黄レシチンは脳の神経細胞に送られるため脳の機能維持や改善に効果的です。

レシチンのサプリメントを選ぶときには目的をはっきりさせて大豆レシチンか卵黄レシチンかを確認してから購入するようにしましょう。

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レシチンとは、体内で細胞膜や脳などに含まれ、細胞組織の構成成分としてとても大切な役割をしている物質です。リン脂質とも言い、水と油をなじませる乳化作用を持ち、食品添加物や医薬品等にも利用されています。

　レシチンのサプリメントには、大豆を原料とした大豆レシチンと卵黄から作られる卵黄油などの卵黄レシチンがあります。ホスファチジルコリンという成分名で販売されている商品もあります。こちらは海外ではなじみのある商品名ですが、日本ではまだあまり知られていないようです。

　日本でよく見かけるレシチンのサプリメントには、商品名に大豆由来か卵黄由来かが明記されています。その理由は、同じレシチンでも全く同じという訳ではなく、含有成分やその比率に違いがあり、そのため効果にも若干の違いが出てくるからです。

　大豆レシチンは、大豆から抽出した油を原料としていて、体にとって欠かせない必須脂肪酸のリノール酸とリノレン酸を多く含んでいます。卵黄レシチンは、家庭で自家製の卵油が利用されていたこともあるもので、ビタミンA、ビタミンE、リノール酸等を含んでいます。

　細かく成分の違いを見ていくと、大豆レシチンには、ホスファチジルコリンが24%含まれているのに対して、卵黄レシチンには69%含まれます。ホスファチジルコリンは、神経機能を向上させ、記憶力低下や老人性の神経疾患の予防と改善に役立つ物質です。このような効果を求める方には、卵黄レシチンか、ホスファチジルコリンのサプリメントがおすすめです。

　では、大豆レシチンはどのような方におすすめかと言うと、大豆レシチンは脳などへの供給があまりされず、血液中に大量に残るという特徴があることから、血行促進や育毛効果等を特に望まれる方に向いていると言えるでしょう。＜ｂｒ＞
　レシチンに共通の主な効果としては、動脈硬化、肝炎、脂肪肝、高脂血症、心臓病、脳卒中、高血圧、血栓等の予防と改善があります。羊水にもレシチンは必要不可欠なもの。レシチンは体内で合成することができないので、妊娠中もレシチンが多く含まれる食品を積極的に摂取する必要があります。サプリメントを使用する際は、妊娠中でも使用できるかどうかの確認が必要です。

　レシチンが多く含まれる食品は、大豆、卵黄、小豆、ピーナッツ、ゴマ油、コーン油、チーズ、牛乳、ブロッコリー、キャベツ等です。一日の摂取量は特に決まっていませんが、目安としては、1日に7から15グラムが有効量とされています。欠乏すると疲労や免疫力の低下、不眠などを招きます。野菜が苦手だったり、油っこいものを避けている方は、知らないうちに足りなくなっているかもしれません。カプセルよりも顆粒タイプが効果があるという意見もありますが、確証はないようです。

　副作用としては、下痢、吐き気、腹痛、肥満が報告されていますが、用法、用量を守る限りほとんど心配なさそうです。

　商品を選ぶ際の注意点ですが、大豆レシチンの場合、ほとんどがアメリカで生産された大豆を原料とし、有機栽培ではなく遺伝子組み換え大豆が混合している場合も多いとのことです。気になる方は商品の詳細を調べるか、メーカーへ問い合わせると安心して利用できます。