知り合いの方のお爺さんのジャイロXですが、長年寝かしてしまったのでエンジンがかかるようにして走れるようにして欲しいと依頼がありました〜
納期はどれだけ時間がかかっても良いと言うことでしたので、合間合間に作業を進めました
キャブレターを掃除したけどかからない、ガソリンが漏れると聞いていたので早速バラしてチェックすると。。。
あちゃ〜負圧コックのダイヤフラムが破れてる
これだと破れたところから燃料が違う部屋に行ってしまい、ドレンから排出されてしまいます。。。
もしかしてダイヤフラムの良否判定する為のドレンなのか!?
そうだとしたらホンダは頭いいですね
ジョグなんてドレンがないから、ホースを外した時に燃料がでっぱなしか止まるかで判断しないとダメなので
それで過去にキャブからガソリンホースを外した時に大量のガソリンを腕に浴びました。。。
タンクキャップを開けるとなんじゃこりゃ〜
錆??みたいなのがたっぷりです。腐ったガソリン臭がすごい
あはは...燃料コックONなのにガソリンが一滴も垂れません〜
ジャイロXはタンク周辺に通常の燃料コック、エンジン周辺に負圧コックとなぜか2個も付いているんですね〜意味がわからないです〜
タンクのガソリンを抜いてみるとこんなにも錆っぽいのが出てきました。
でも磁石を近づけても引っ付かない???
つまりこれ腐ったガソリンが固形化したものになります
もちろんキャブにも到達しているのでご覧の有り様
そりゃ掃除してもかからないですよ。。。
コックオンにしたら腐ったガソリンが行くんですから。。。
んなぁ〜〜
これ掃除して工賃取るよりも中古買った方が良いんじゃないかな〜
ジャイロXのタンクが手に入らなかったので同じ年代?のジャイロUPのタンクを買ってみるも燃料コックの径が異なり取り付け不可。。。
ならば掃除するしか...
3日間腐ったガソリン洗浄剤に漬け込んだ結果がコチラ
マジで!?
めちゃくちゃ綺麗やん
どうやら錆はなかったようで、全て腐ったガソリンで守られてたみたいですw
あとは燃料ラインのパイプ内を掃除して、キャブレターも掃除してからガスケット類だけ新品にして〜
燃料コックはホンダ純正だと1万円を超え、流石にそんなにお金をかけたくない...との事だったので、ジョグ用を流用してみました
同じ50ccなので負圧もちゃんと効いていて動作しました
エアクリーナーはスポンジがカステラのようになっていたので、新品に交換しました。
スロットルワイヤーがほぼ固着レベルで硬かったので、全てのワイヤーに注油。
それでもキャブレター側の一本だけが、どれだけやっても中が詰まってて動きが悪かったので新品に交換しました〜
そして無事にエンジン始動!!
エンジンは調子が良さそうでした
それにしても排気ガスが臭い。。。
オイルをチェックすると凄い異臭が
もしかして腐ってる!?
とりあえずオイルタンクのオイルを抜いて新品オイルに入れ替えました〜
あとバッテリーも上がってダメだったんで新品に交換しました。
そして納車前の洗車時に気になる点が...
以前に塗装されてたような跡があるエンジンカバー。
なんか艶も飛んで、苔の跡みたいなのや傷でグレーっぽくなってる。。。
こう言うの気になるのでパパッとレベルですが塗っておきました
2液ウレタンホワイトなのでもちろん耐ガソリン性になってます!
どうしても2サイクル車はパーツクリーナーで油汚れ落とす人がいるからね
普通にラッカーだと塗料が溶けて剥げたりしますので、極力2液ウレタンで塗るようにしてます。
これにて完成〜
試運転で問題ないことを確認してから納車しました。
エンジンも1発でかかり、綺麗になった車両を見てオーナーのお爺さん喜んでました
大事に気をつけて乗ってくださいね〜