外装のリペイントをするためにカウルの塗装を剥がす今日この頃。


とりあえず燃料がなければエンジンもかけれないので、一番面倒なタンクを先に終わらせよう!って事で剥離に取りかかったのですが...




むむむっ。。。


こやつはまさか。。。







爪で押すと凹む。浮いている感じだ。

そして白いはずの塗装が黄色い。前回の塗装は2年半前。


てことはアイツだ。ガソリン。。。






一部剥離をしてみるとやっぱりいた。

ピンホール〜

ここにきてタンクの穴あきか〜魂が抜ける


7年前の1KT完成した数ヶ月後から異変はありました。

当時は缶スプレーのラッカーペイントでしたが、この部分だけ浮いてきて、最終的にはペリッと剥がれたので『そこにいるよな』とは薄々感じてたのです。。。


まぁ、お金もないし騙し騙しで乗ってましたw


そして今のオールペン作業。5年、いや10年はもたせたいので、とにかく綺麗に仕上げておきたい。コイツを見逃すわけにはいかないので、板金ハンダで埋める予定ですが〜





これも完成当時から気になっていた茶色いタンク。師匠曰く「なんかよく分からないコーティングのようなものがされているね」とは聞いていたがなんかコーヒーみたい爆笑


すっごくムラがあるけど、コーティングされてるからまだ安心?と思ってましたが、、、





うげぇーーー。ハゲてる?裂けてる?

これもこれで厄介だ。ここからガソリンが侵入すればどんどん犯されて剥がれていく可能性もある。


てことでタンクのコーティングの剥離方法を調べると、よくある塗料の剥離剤で剥がせるそうな。


ふむふむ。なるほどね〜





とりあえずワコーズのリムーバーをかけてみた。

ペロンペロン剥がれる。確かに塗料だから剥がれるっぽい〜?





見える範囲をとりあえず剥がしてみました。

わかりますか...?

鉄板全て錆びてます。


茶色いコーティング。つまり裏から錆びて茶色くみえているのです昇天



そして先ほどの写真にあるようにムラがあるわけで〜

分厚いところはなかなか取れない。というか剥離剤が全く効かない〜



次に調べてみると『60度以上の熱湯と中性洗剤でナントカカントカ』

できることはやってみる。




ほぉ〜!金属の熱膨張を利用して剥離するわけね〜隙間が空いたらそこから中性洗剤が中に入り込みって感じか。


これで分厚い部分もまぁ少し落ちた。けどまっだまだ残っている。。。


他に効率の良い方法はないのか?と思ったので自社製タンクシーラーの販売をおこなっている本社のお問い合わせ窓口へ電話で聞いてみると??



『えー、それに関してはうちでも方法はなくてですね...剥がすとなれば専門業者でタンクを切開していただき剥離する方法しかないですね。

しっかりと錆び取りをして完璧な状態でコーティングをしていただけるとかなり頑丈で長持ちします。』

とお返事をいただきました。


えっ。じゃあタンク内部で剥離したら終わりやん驚きそんな片道分の燃料しか積んでない戦闘機みたいな商品なの...?



ようやくタンクコーティング剤の怖さを知りました。







だからコーティングはやめておけという人や業者が多いわけか。


おい、お前どうする?とタンクに問いかける。



『わしの、わしの胃袋を切開してくれ。』



「わかった」











パッカーーーン。


ここまでしたらもう後に引けねぇ。

とことんやってやる。俺はこのバイクに乗り続けるんだ物申す


こうなったら作業がしやすい〜





ウヒョーー。

爪でカリカリっと浮かせてつまんで引っ張るとペリペリ〜簡単に剥げる〜

コーティング膜の裏は真っ茶色〜全部赤サビです。




すっごいな。。。

剥がすところ全部錆びてるやん〜


てかそりゃペリペリ剥がれるわな。いくら中性洗剤でガソリンを洗い流して脱脂したからって言っても、足付けも何もしてないわけやし、一部が浮けば全て綺麗にペリペリ剥がれるんよ。





格闘すること2時間×2日。

爪で剥がせる部分はほぼ取りまして〜

取れない部分は剥離剤+金たわしで剥がしました。


一番厄介だったのがタンクの縁!!


縁といえばタンクシーラーが流れ込む。平面なところは薄ーくコーティングされますが、溝や縁は余剰分が流れ込み超分厚い皮膜になって固まります。




見てください。これを。

2時間かけて片側だけ運良くボッコーーン!と取れました(めっちゃ気持ちよかった...)


厚さ6mmのコーティングの塊が取れました。しかもこの大きさ。縁全体に流れ込んでそのまま固まったコーティング。恐ろしいですね。。。


こんなのいくら外からピンホールを埋めたって錆び取り剤も届かないしどんどん錆が進行して最終的には大穴開くんじゃないのか?ってくらいです。


これがタンクコーティング剤の闇です。



そりゃすぐに売るバイクとか〜あと10年ぐらいでジジイになってバイクもよう乗らんようになるし自分が乗るぶんだけでも保てば...って人なら良いかもしれませんが、僕みたいにあと数十年は乗る!って人にはコーティングは向かないのかもしれませんね悲しい

それなら花咲かGのようなタンク錆び取り剤の後に希釈済みの液を入れてリンスをして乾かすタイプの方があとあと穴開いたりしても溶接などで修正ができます。



とかいいつつ先日MBXのタンクをコーティングやってもうてるね。気づくの遅かったね昇天




さぁーて、このタンクどうする??

桜の満開に間に合わせると頑張ってきたけど、もう無理。とにかく真夏じゃなくて気持ち涼しい5月中には乗れたら...




1KT胃袋切開洗浄術。続く。。。