Angel Beats! 第十三話(最終話)感想・考察・妄想 | かぜよみのアニメブログ

Angel Beats! 第十三話(最終話)感想・考察・妄想

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今回の一枚
叫び 祈り-ehhen







これは・・・



か、かなで・・・



感動の最終回でしたね。


結局死んだ世界の正体は明かされないままでしたが、そのほうが良いかな。




ゆりが自分に勝利して、影を消去してから3日。
ゆりを含めての5人以外は、無事成仏することができたようです。
なんか軽い扱いで悲しいけど…


ゆりのために残った5人もこれから消えよう、といった場面で、体育館へ移動することに。



叫び 祈り-hanauta

My Songを口ずさむ奏の姿はまさに天使…!!奏ちゃんマジ天使

なぜMy Songだったのか… ここには深い意味はないと考えていいのかな。


体育館で行うのは、卒業式。
奏が卒業式をやったことが無かった、また奏が中心となって準備を行っていた様子から、
奏のやり残したこと=卒業式・・・?なんじゃないかと思い、そんなことか…と感じてました。まぁ後で気付かされるわけですが。

叫び 祈り-senka
奏の作った戦歌が麻婆豆腐すぎて・・・ww
死ぬまでに食っとけ麻婆豆腐!



卒業証書授与の後は、一人ずつ消えていく展開に。
ゆりが消えるのが早くて驚いたな…
最終的に音無と奏が残り、さぁどうなるといった場面で外に出ようとかフラグビンビンすぎてwwwこっちまでなんか緊張したしw


音無は奏に、二人で世界に残って報われない人を救う活動をしようと誘うが、奏は乗り気ではない様子。
音無の奏への想いは、好きという気持ちにまで昇華していたのですね。影の原因となった愛はここにあったといっていいでしょう。
しかし、奏はそれに答えることできなかった。

奏は「ありがとう」を音無に言うためにここに来た。そしてそれを言ってしまったら消えてしまう…。

音無の心臓が奏に生を与えていた、という衝撃的な事実。
そして今でも奏の中で音無の心臓は脈打っている。
Angel Beats!(天使の鼓動)はここから来ていたのかもしれませんね
ただ、なぜ奏が音無より先にこの世界にいたのかは疑問…

音無が自分に心臓をくれたと気付いた根拠は、初めて会ったときに心臓を刺しても心臓が無かったこと…!序盤から、重要なシーンがいくつもあったのですね。これにはさすがに気付けない…w

奏のやり残したこと=音無に「ありがとう」を言うこと
だった訳ですね。ずっと気になっていたのであれこれ考えもしましたが、この展開は予想出来ませんでした。

最後は抱き合い、再び音無が奏に想いを告げる。奏は音無の気持ちと、やはり命を与えてくれたことに感謝しつつ消えていく…
ここは良いシーンだった。泣ける。てか挿入歌反則すぎてwwwww
一人取り残される形になった音無ですが、EDを見る限り音無もちゃんと成仏することができたみたいですね。(※下で書きますが、NPC化したあと成仏したという考え方も出来る)


ラストは、生まれ変わった2人の現代世界のシーン。
2人は待ち合わせをしていたのか、たまたま音無が奏に気付いたのか、気になるところではありますが、ここは待ち合わせだと考えたいです。


ギャグも交えつつ感動的なシーンも多くあり、最後まで濃い作品でした。





さて、実はここからが本題の「妄想」の部分で。

前回の記事で書いたプログラマーとその彼女の話ですが、やはり音無と奏に当てはまるんじゃないかと思うわけです。
奏がAngel Playerを持っていた理由は結局明かされませんでしたが、そう考えれば一応道理は通るし。
音無も、自分が「報われない人を卒業させるためにここに来た」という指名を感じているし。(プログラマーは、死んだ世界を「卒業していくべき世界」と考えていた)
NPC化しても強い気持ちがあれば元に戻れる、ということが高松の件で分かりましたので、遠い昔に音無(性格が違っても魂は一緒)が奏(同じく)を待ち続けるためにNPC化したあと、もとに戻り、成仏したあと、再びこの世界に来た、とも考えられるわけでして。

そう考えたら、最後の音無と奏のシーンが、よりいっそう深くて感動的なシーンに見えてくるのですよね。

遠い昔は、愛を知ったことで消えてしまった奏を待ち続けるために、NPC化した音無。
今回は、お互いが愛を伝え合い、一人取り残されるも、成仏した(?)音無。


この対比もそうなのですが、さらに「現代」にも目を向けることで、さらに奥深いものとなる気がします。



遠い昔にすれ違ってしまった二人。音無は奏を待ち続け、Angel Playerで自らをNPC化するまでに至るが、長い年月の中での心の変化があり、成仏する。

そして現代で生まれ変わり、妹を救うために医師を目指す人生を送るが、夢半ばであの事故に巻き込まれてしまう。そこで最後の最後にドナー登録をして、音無の心臓が奏の元に届く。

その奇跡的な確率のおかげで、死んだ世界で音無は奏と再び出逢うことが出来る。
音無は再び奏に恋をするが、やはり奏とは結ばれず、奏は消えてしまう。
※遠い昔はここでNPC化した音無だったが、今回は成仏することが出来た。

そして再び現代。いわば初めての再会



Angel Beats!の裏にはこういった大きな物語が隠されているのでは、と思っています。

※のところは、もしかしたら音無がまたNPC化した可能性もある、ということです。
もしそうなら同じ歴史が繰り返されたということになるし、あの後すぐに成仏できたのなら、音無が転生をしたことで選択が変わった、ということになります。いずれにしてもなかなか面白い展開ではないでしょうか。




さて、Angel Beats!のテーマは「人生」だとどこかで耳にしました。
ということで、上の想像を前提にして「人生」という観点で音無に注目して観てみると、
奏に恋し、死んだ世界での再会を待ち続けて狂うが、最終的には現代で出逢うことが出来た(はず)。
音無は報われたと言ってもいいでしょう。

しかしここで前回のゆりのセリフを引用すると、「人生は一度しかない」のです。
ゆりの考え方はこの後で変わりますが、こういった人生観が一般的なのは事実。
この場合、音無が奏に恋してから現代で出逢うまでに、複数の人生を使っている音無については、どう考えたらいいのか。

自分は結論を出すことが出来ませんが、ある意味ここが最大のテーマなのかもしれません。

悔いのあるまま死んでしまっても、強い気持ちがあれば次の人生でそれが報われるかもしれない、という希望をもてるような解釈もあれば、
次の人生に繋げるために「今」をよりよいものにするべきなのだという解釈、
結局人生は一度しかないのだから、嫌なことがあれば徹底的に運命に抗うべきだ、というゆりのような解釈も出来ますね。

そんなたいそうな話ではない、とも思われるかもしれませんが、麻枝さんは凄いお方なのでもっと凄いことを考えていそうです。w




なんだか勝手な想像ばかりの記事になってしまいましたが、しっかりと物語を終わらせた上でここまで想像を膨らませられる要素を残してあるという点でも、深い作品だったと思います。
作画も最後まで最高だったし、音楽も全部良かったです。
それではこの辺で


※追記


ここまで長々書きましたが、どうやら音無プログラマー説はなさそうです。
前回、ギルド奥の青年が、「NPC化したプログラマーは今もこの世界にいる」といっていましたので。忘れてたyo!
いやあ、我ながら良い感じの裏設定だったのですが。
じゃあプログラマーは誰だったのか、というと、もしかしたら
プログラマー=ギルド奥の青年
という可能性がありますね。さも他人のように話していましたが、考えられなくはないです。