この暑さのせいか、急に父のエピソード思い出したので書きますわ。

 

開業医をしていた父はとても負けず嫌いでした。

医学部の第二外国語でドイツ語を選択しただけなのに、

 

「俺は英語とドイツ語が話せる!」

と息巻いていました。

 

ある日、スタッフの娘さん(当時大学生)がやってきてこう言いました。

「あのー--、宿題のドイツ語のレポート、教えてくれませんか」

 

父はこう言いました。

「これ、貸してあげるから使いなさい」

 

父が渡したのは、自分が大学時代の時に使っていた日独辞典でした。