〈世界で一番まずいもの その2からの続きです〉



 そしていつものように少し遅れてかばだがやってきた。




「お、これ俺にくれるの? 気が利くねー。ビールかな、んなわけねーか」




そして、ぐびっとその泡立つ黒い液体を口に含んだ。





その瞬間、




ブホーーーーーーーーっ



と、かばのおならのような音を出して吐き出した。


 前方二列の生徒たちは大被害となった。



(アテクシはそんなこともあろうかと思ってこっそり後ろの席に移動していた)



「これ、何?」



涙目になって尋ねるかばだ先生。



「アイスコーンドリンクとコーラとメロンソーダをカクテルしたものです」




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」



以来二度と「ビールが欲しい」と言うことはなくなった。