<Bar 9153 その1からの続きです>


「らっしゃ~~~~い」


その中はアテクシのよく知っている人たちがいた。この黄色い親父の声。語尾の上げ方。



まあ、結構皆さん予想できてたみたいですが



ここは立派なゲイバー。


「この店はね9153と書いて『くいこみ』って読むんだよー(こってぃーさん大当たり!!)」


嬉々としてK院長が語った。


「あらセンセ、おひさしぶり。何になさいますぅー」



「焼酎の水割りで。今日は病院の先生方をお連れしたよ」


「あらっ、みーんなセンセイ?やーーーーーだっ。」



「みんな普通だからね。期待しないでね。」





女好きなY先輩はブスーっとしてちっとも話さない。



K院長は「悪女」なんか歌ったりしてノリノリ(ノンケですよ)。




そのうちになぜかマスターはアテクシに集中攻撃。



「センセ、あなたこっちのひとじゃないの」


「ノンケはそんなしゃべり方しないわよ」


「ノンケはそんなコップの持ち方しないわ」


「ぜーったい、センセオカマでしょ」



うるさいよっ


と思いつつ否定しまくるアテクシ。



と、今まで無口だったY先生が一言。



「オマエ、オトコ好きだろ」


えええアテクシあなたにはカミングアウトしてないわよ。



「ほーら、そうなんでしょー」



マスター大喜び。



一方ジョセフィーヌはそ知らぬ顔でひたすらK院長とカラオケ合戦をしていた。



結局最後まで認めないでのりきったが、



アテクシばればれですか?



翌日K院長からメール。



「またヘンな店いきましょうね。」