<レストランでの苦ひ思い出 その1からの続きです>




割引クーポンを持っていくのを忘れていた。



あわてて車中からジョセフィーヌが電話をかけた。




「あのう・・・今行く途中なんですが、クーポン忘れてきちゃって。。無くても大丈夫ですか?」



「はい、大丈夫ですよ。割引クーポン無くても割り引いておきますよ。」



なんとかなりそうである。




しかし、そんなに世の中甘くはない。




到着間際になってジョセフィーヌの携帯が鳴りひびいた。





「はい、え、あ、割引やっぱりできない??」




えーーーーーーーっ、何のために確認したのよ。




なんだか腑に落ちないが、もともとレストラン側の好意だから、文句は言えない。





「しょうがない、クーポンはまた次回使えばいいわ。」



と妥協するアテクシ。





そしてアテクシたちはレストランへと入っていった。




「お待ち申し上げておりました。Tomy様、こちらへどうぞ。」




案内されたのはなんと



個室じゃなくて混みこみの大広間




ええっと、個室予約しましたよね?確認もしましたよね?






何かの間違いだろうと思った。




「ええっと、個室予約したはずですが。」



「お二人様では予約できません。」



「ええっと、そうじゃないかと思ったので確認もしたんですが。二回ともあなたが電話に出られましたよね。そのときは大丈夫だっておっしゃいましたよね。」



「確かにTomy様の予約は私が取り次ぎましたが、


私はそんなことはいっておりません。」








カッチーン




これは明らかに勘違いとかではない。なんらかの理由があって、うそをついている。普段温厚(らしい)アテクシもさすがに頭にきた。






「いや個室が取れるといいましたよ?」




「いってません。」




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・、まあいいですわ、もう帰ります。二度とこないです。」




結局そのままレストランを後にした。




帰りの車中、ふと思い出したのでジョセフィーヌに聞いてみた。



「お前さ、さっきレストランから電話かかってきたじゃん。お前の携帯電話教えてないよね?」




「教えていないよ。」



ということは着信歴からレストラン側が勝手にかけなおしたってわけね。



一旦は引き受けたことをわざわざ断るために。




非常に悔しい思いをしながらも、結局ラーメンを食べて帰った。




 すっかり顔なじみだと思っていたお店に、まさかこういう思いをさせられるとは思わなかった。




 あとでよくよく考えてみると、あれはアテクシたちに二度と来て欲しくなくてとった態度なんじゃないかと思えてきた。




そういえばアテクシたちいつも同じ男の連れ(ジョセフィーヌ)とフレンチレストランにやってきて




オネエ丸出し





だったような。



他の客は明らかにノンケカップルが多かったし



 アテクシたち「当店にふさわしくない客」と思われてたんじゃあ・・(汗)





お返しに知り合いのオカマ十数人に予約取らせて

集団派遣しようかと思ったけど、さすがにそれはやめました。