●5/6(土)。術後12日目。退院後6日目●
体調は今日も良い
傷口からあご下にかけての痺れは、相変わらずしっかりある。でも、スカーフでグッと支え上げておかなきゃいけないほどのダルダル感はもうない。
そして今日も食欲がすごい…
午前中、夫と神社に行った。
この神社を紹介してくれたのは、お義母さん。
私たち夫婦が初めてお邪魔したのが2月で、今日で4回目。術後は初めて。
女性の宮司さんが、私たちの話を聞いた上でお話してくださり、その後祈祷してくださる。
ごく当然の話をされるが、これが心に響く
何かを感じ取っておられるのか、そうでないかはわからないが、手術の前は、
「大丈夫よ!うまくいくわよ」と言ってくださった。
今日は、後日わかる組織検査の結果の心配を話したが、それも、
「大丈夫よ!」と言ってくださった
100%大丈夫、という意味で言われたわけでないことはわかっている。
「人生いろいろあって、落ち込むこともある。落ち込んでもいいのよ。落ち込みっぱなしでなければ」
「検査の結果はきっと大丈夫。でも、もし大丈夫じゃなかったとしても、現実を『はい』と受け止めて、進めばいいのよ」
「人生はいろいろ経験するのがいいのよ。70歳過ぎて、なんの経験もない人なんてつまらないわよ」
「つらいことがあっても、それで心や生活を満杯にしないこと。全部で10だとしたら、つらいことで埋めるのは2~3くらいまでにして、残りは楽しいことで埋めるのよ」
「『私はだめだ』なんてことばかり言っている人の側になんて、誰もいたくないわよね」
「『あの人の側に居ると幸せだわ』って周りに言われるような人でいられるといいよね。そうすると、周りの人も、自分も幸せよね。でも、がんばらなくていいのよ。心にちょっと留めとくだけでいいの。それだけで全然違うから」
本当だよね
私、「私なんて…」ってよく言うな…あと、基本、性格が暗い…
宮司さんの言葉たち、心に留めておこう。少しずつでも、家族や自分をもっと幸せにできる私に変わっていきたい
今日も、前向きな気持ちをもらったありがとうございました
毎週土曜日は、合唱の練習日。
合唱団では、夫の他に唯一、団長にだけ、私のがんのことを話してある。私からではなく、夫から話してくれた。
団長は、夫の高校の先輩。夫は、私のがんがわかってほどなく、団長に私の状況を話し、また相談してくれていた。相談した…というのは、声がこれまで通りは出なくなる可能性があったから。
団長は、万が一私が歌えなくなったとしても、何かしらの形で演奏に参加できるように計らうと言ってくださったすごくうれしかった
歌い手としてはほとんどお役に立てていない私。そんな私だけど、団員仲間として、大切に思ってくださっているのだなぁ…と思い、うれしかった
先々週の土曜日の練習後、団長に「手術がんばってきます。いつになるかはわかりませんが、きっと元気になって帰ってきます」と言って別れた
声帯を動かす神経に傷が付いたら、練習には当分出られない。出られたとしても、今まで通りは歌えない。声帯を動かす神経に傷が付かなかったとしても、声も体調もすぐには回復しないだろう。そう思っていた。
でも、うれしい誤算。私、もう元気だしかも、手術前と変わらず歌える
今日私が出席したら、団長驚くだろうな
いつも一番乗りに来るのは団長なので、他の団員がいない間に団長と話すべく、夫と私は早めに練習会場に行った。
団長は、私の姿を見ると、やはり驚いた様子だったが、喜んでくれた
ゴールデンウィーク中ということもあり、帰省中の遠方者、出産後しばらく出席出来ていなかった人などの懐かしいメンバーの出席があり、楽しい練習となった
●5/7(日)。術後13日目。退院後7日目●
体調は今日も良い
昨日まであれだけあった食欲が、スーッとなくなった。あのすさまじい食欲は何だったんだろう?がんや手術は関係なく、女性ホルモンの周期の関係だったのかな?
今日は一日家で過ごした一日なんの予定もなく、お家にいられるって幸せ
退院後初めて、家で歌の練習をした
実は、入院する少し前に、YouTubeを通して知り合いになった音楽家さんが、コラボをしましょうと言ってくださったありがたいお話すごくうれしい
岡崎律子さんと日向めぐみさんの、「1st Priority」を歌うことになっている「メロキュア」というアニメの曲。疾走感のある爽やかな曲で、歌っていて楽しい
こうして歌えるのは、慎重に、声帯を動かす神経を傷つけることなく手術してくださった先生のお陰だ感謝の気持ちを忘れないようにしよう
夜、お布団に入ってから気付いたのだが、傷口のボンドがほんのちょとめくれてきている!
明日の朝、鏡で見てみようドキドキ…。
長くなってしまいましたが、今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました