「始祖鳥になりたい」 | 神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。

 宗教学者の鎌田東二さんを訪れ、久しぶりに彼の主催する「面白大学講座」の対談をした。テーマは「死と向き合う」。彼はすでに大腸ガンが全身に転移し、脳にまで及んでいる。通常ならホスピスにでも入って、穏やかな死を待つ身のはずだが、あい変わらずギターを弾きながら自作の歌を歌い、前日も926回目の比叡山回峰行をしてきたという。死に対する不安も恐怖も皆無らしい。最近、抗がん剤治療も中止したせいか、以前よりも顔色が良くなっていた。彼はオーム真理教事件の時は極度の不眠症に陥ったが、今回は世界情勢の不穏に自分の肉体が反応しているのではないかとも言った。100冊ほどの本を書き、300曲以上の歌を作詞作曲してきた彼に、「没後、どんな思想を残したいのか」と聞くと、「思想なんか残したくないんだよ。僕は始祖鳥になりたいだけだ!」と叫んだ。恐竜時代の最後に現れた始祖鳥のように、壊滅的な出来事の後に誕生する新しい世に生まれ変わりたいそうだ。いつも比叡山頂でバク転をするのも、始祖鳥になるための練習だという。(笑) とても深い内容の対談だったが、彼がうっかりカメラの保存ボタンを押し忘れ、「幻の名動画」となったは残念。【護摩989回 イベント予定はHPを御覧ください。英語版Facebook: Arigato Zen 動画:https://www.youtube.com/@machidasoho9820 #禅 #護摩供養 #富士山 #カウンセリング #健康 #wellbeing