「病気という学び」 | 神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。

 家族四人全員が医師という方が弘法護摩に来られた。統合医療や漢方、波動医学など、患者に良いと思われることは何でも柔軟かつ積極的に採用されている啓蒙的な内科医だが、去年、ご自身が前立腺ガンに罹り、ひどい痛みに苦しまれたようだ。なぜ自分がそんな目に遭わなくてはならなかったのかという疑問を護摩の炎に投げかけられたのだが、弘法大師は「愛の手だった」と言われた。仏が彼に与えた贈り物としての病気だったわけだ。医師である自分が病苦を味わうことによって、患者の気持ちに寄り添い、最善の治療法を追及するという真摯な姿勢を身につけられたということだろう。患者の健康よりも、自身の収益を優先する医者に溢れる現代において、彼のような良心的な人物が一人でも医療の現場に増えてほしい。患者も行政や医師の言いなりにならず、もう少し賢くなるべきだが、このままの医療制度がまかり通るなら一億総病人化し、国家財政も破綻しかねない。今の日本はあらゆる分野での革命を必要としている。966回 直近の予定はHPのイベント欄を御覧ください。「弘法護摩」は随時受付中。町田宗鳳 | ありがとう禅 (arigatozen.com) 動画サイト:https://www.youtube.com/@machidasoho9820