山のトレッキングが趣味というご夫婦に、長野県の秘境温泉で偶然出会った。ご主人が日本人、奥さんがオーストラリア人で、シドニーと安曇野を往復する生活らしい。親しく話しているうちに、ご自宅に招かれたのだが、崩れかかった古民家を入手し、見事にリノベーションしておられた。内部もまるで禅寺のように清楚だった。家から鎮守の森が見え、まるで「日本昔話」に出てくるような光景だ。畑では自然農法もし、時々は座敷を村人に開放し、コンサートも催すという。シドニーの自宅も海岸にあり、海水浴が健康法だそうだ。まさに「遊ぶっきょう」に的生き方だ。それにしても、日本人は昔ながらの風景をもっと大切にするべきだ。ヨーロッパの田園地帯を旅するたびに、そのことを痛感する。【護摩932回】 直近の予定はHPのイベント欄を御覧ください。「弘法護摩&オンライン」は随時受付中。町田宗鳳 | ありがとう禅 (arigatozen.com)