「人間の逞しさ」 | 神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。

 九泊十日の屋久島の旅を無事終えることができた。険しい登山道で遭遇する人たちは、国籍はまちまちだが、皆逞しい。か細い体で大きなリュックを背負って黙々と登っている女性もいる。山の天候は不順であり、どこで豪雨や寒風に晒されるか分からないし、大ケガの危険性も常にある。山は登れば下りてこなくてはならないのは自明だが、それでも登ろうとする意志力が尊い。平地で理屈ばかりこね回している人間には、どこか甘えがある。山岳は現代の修行道場だ。一歩一歩、自分の精神と肉体を鍛えるための登山。そこに「神即〈いのち〉」との遭遇もある。今月、拙著『山の霊力』が韓国でも出版されるが、山を愛する人が一人でも増えてほしい。明日20日は福徳護摩、21日は『量子力学と遊ぶっきょう』最終回です。護摩909回 直近の予定はHPのイベント欄を御覧ください。「弘法護摩&オンライン」は随時受付中。町田宗鳳 | ありがとう禅 (arigatozen.com)