「緊迫の祈り」 | 神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。

 ここ数年、全身の震えや呼吸困難に襲われる難病で長年苦しんでこられた海外在住の女性が、オンラインで弘法護摩を受けられた。薬効で症状が安定するのは一日のうち、ごく僅かの時間らしい。オンラインでお話している間にも発作が起き、代わりに彼女の友人が対応された。ご本人の苦しみには想像を絶するものがあり、なんとかお役に立てないものかと、凄い緊迫感の中で護摩を焚いた。医学でも診断できない奇病のようだが、弘法大師は明確な診断を下された。先祖の因縁でも前世の罪業でもなく、先住民由来の霊障だというのだ。ご本人に聞いてみれば、若い時にオーストラリアでアブオリジニの舞踊を見たという。その時、古くて強烈な霊が彼女に憑依し、彼女の魂と肉体が分断されたのかもしれない。

 解決方法については、発作中に自分の魂の声で「私の肉体を返して!」と心の中で叫びなさいと示された。そしてタバコを吸うと良いという。先住民のシャーマンはタバコを常用しているので、そこに何か不思議な働きがあるのかもしれない。宗教学的には、彼女の症状は巫病と呼ばれるものであり、神意に全面降伏し、自分に課せられた使命を自覚するまで続く。ご本人にも、そのことを伝え、今以上に強い薬品を服用したり、霊能者の言葉に左右されたりすることのないように助言した。彼女が見事復活し、大きな使命を果たされる日が近いことを祈るばかりだ。護摩900回 直近の予定はHPてのイベント欄を御覧ください。「弘法護摩&オンライン護摩」は随時受付中。町田宗鳳 | ありがとう禅 (arigatozen.com)