「コナ空港で拾った一冊の本」 | 神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神即〈いのち〉、〈いのち〉即感謝 

神とは〈いのち〉であり、それへの感謝が信仰だ。あらゆる違いがあっても、それは闘争の理由とはならない。我々は等しく〈いのち〉を生きているからだ。その理解こそが、新しい文明の思想軸となる。





 アメリカ・ツアー最後の日、プワワ牧場は朝から快晴でした。牧場の持ち主であるヘンクさんとあけみさんのご好意で、ハワイ島を訪れるたびに素晴らしい時間を過ごさせて頂いています。有名観光地を訪れなくても、太平洋の水平線を眺めながら木陰で佇んでいるだけで、心身がエネルギーに充たされます。

 今回の旅も、ロスアンゼルスとハワイで多くの方のご好意と友情に支えられました。心から感謝したいと思います。「ありがとう禅」が全米に広がっていくには、まだまだ時間がかかるかもしれませんが、着実に種火が燃え続けているのを実感しました。

 ところで話変わりますが、コナ空港でフライト待ちしている時、一冊の小説がベンチに捨ててありました。たぶん誰かが読み終わったので、置いていったのでしょう。することもないので、つれづれに読み始めたのですが、かぎりなく詰まらなく、退屈な話がつらつらと続くだけなのですが、なぜか止められないほど面白いのです。

 英語で小説を読むのは久しぶりでしたが、自称小説家でもある私としては、たまたまベンチで見つけた一冊の本から大いに学ぶものがありました。村上春樹さんも英語小説の翻訳家として出発されたわけですが、彼が日本人離れした感覚の持ち主であるのは、そのへんに理由があるように思います。