定例月イチ『オペラ座の怪人』観劇





怪人 飯田洋輔
ラウル 飯田達郎








素晴らしかった!

ひとことに尽きる


そして 心底 ホッとした


来月の『オペラ座の怪人』大阪公演千秋楽を眼前にして 

グズグズ モヤモヤ このまま終わるのか

そしてこのまま この作品が別の地で開催される

そうなった時

私は この作品に駆り立てられるのか?

そんな不安を抱えていた


やっと… 

ようやく…


私の心を掴んで離さない ALWのミュージカル『オペラ座の怪人』が 

確かに そこにあった


おかえり!


そして 分かったことがあった


私の中のモヤモヤグズグズは演出が変わったからでも何でもなかったということ


主役の3役

怪人 クリスティーヌ ラウル

この方々が確固たる歌唱力を持ち 

感情に走りすぎず 

丁寧に歌唱と台詞に向き合うという 作品への真摯さを感じられたこと


そのバランス


誰かだけでもいけない

そのバランスだったのだ


そういえば 前回の達郎さんラウルの際の感想はどうだっのかと昨年10月の月イチ観劇の日記 を紐解いてみたら すでにそうだと分かっているような感想があった





浅利慶太氏ふうに言えば

一音も 一言の葉をも落とさず作品を届けてくだされば良かっただけのことだった

それはそうよね

ALWの完璧な音楽の上に成り立つ素晴らしい作品なのだもの


飯田洋輔さん

飯田達郎さん


ついつい劇団内で活躍される兄弟ということで沸き立ってしまうけれど

そのお二人が同じ舞台に立つということ

それは こういうことだったのだ

(もはや福井県の宝だな→私は同郷人 笑)


達郎さんは カジモドを経て

洋輔さんは 久方ぶりに しかも急遽演じるJCSカヤパは大変だっただろうとお察しするけれど

それらを経て届けられた本日の『オペラ座の怪人』公演


なんと丁寧で盤石な歌唱

なんと丁寧で生きた台詞

なんと丁寧で真摯な作品への向き合い方


このおふたりにかかると この作品が品格を増し重厚さを帯びる


本日届けられたものは 決して感情に走らず しかし込められた熱量は波動となって劇場と私の心を震わせた


浅利慶太氏が劇団で そのメソッドをお伝えになっていた頃の

俳優さんたちにあった品格というのか

作品へ向かう真摯さ

それらの緊張感

観客の私までもが襟を正すほどの空気感があった


あの心地よさ


なんだか観劇したことが誇りのようにさえ思う 

私が劇団四季に夢中だった あの頃の感情が蘇る


本日の『オペラ座の怪人』には それらがあった

今日のパフォーマンスに出会えて良かった

作品は何も変わっていなかったことが分かり良かった


モヤモヤしてグズグズ言っていた 今回の大阪公演


怪人風に言うなら

何故

何故 こうなのだ…


諦めず観続けて良かった

心底胸を撫で下ろしたし

第一嬉しかった


良かった

本当に良かった


ありがとう

本当にありがとう



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これだけで終えればよいのに あれもこれも今日の感動をやはり書き落としたい


以下

垂れ流す(笑)


飯田洋輔ファントム

カヤパを経て やはり低音が美しかった

ついついファントムの音域がばりとんさんにも高めだから歌謡曲のようになってしまうところ

カヤパ音域でしっかりクラシカルで 私が一耳惚れした洋輔さんの美声に少しお戻りになった

期待通りの響きに満ち溢れ深さを帯びた歌声だった


まるでいつもよりもスローテンポに感じるほど とても丁寧に しかし確実に役に入っておられた

それでいて後半は特にのびのびと演じておられた

久しぶりに歌声でドキドキした


いちいちを書き留めたらキリがないし もはや一挙手一投足は問題ではない


まだまだ もっともっととエンジェル・オブ・ミュージックを求めたい私には

生まれたてのエンジェル・オブ・ミュージックという感じかな♥

これからが またまた益々楽しみ🎵


飯田達郎さん

私には完璧な カジモドそのものでしか無い達郎さんが

すっかりラウル!


切れ長眼差しメイク

それはまるで歌舞伎役者を思わせる

いでたちが子爵然として

歌唱も台詞も完璧!

特に台詞が美しかったなぁ

ちょっと福井弁ぽいとこ2箇所ほどあったけどご愛嬌(笑)

達郎さんのストレートプレイが観てみたいなと思った


しかし浅利慶太氏や創立メンバーが居られないと もうあんなに美しい台詞→例えば鹿鳴館とかハムレットとか

ミュージカルでも異国の丘とかに出会えることは期待できないのかな…


そんなことを思わせる劇団四季の申し子のような達郎さん

生真面目さんかと思いきや


その笑顔たるや!


太陽を全て味方につけたような爽やかさ!!

加えた華やかさでクリスティーヌを包み込む

そういえばカジモドのときもそうだった

達郎さんのカジモドが顔をクシャッとして笑うと 観ている私は泣けてしまう

これ 中島みゆきさんが笑顔で歌われると泣けてしまう図に似ている


これは誰もかなわない(笑)


素晴らしかった


しかし しっかり頼りがいのある子爵さま

これはクリスティーヌはラウルに行くわな! まるでお日さま!!と思わせるラウル

ということは 10年後のラブネバのやさぐれラウルにはならないな(笑)


嗚呼 私のオペラ座の怪人大阪公演

手持ちのチケットは千秋楽チケットのみ

この段になって ようやく盛り上がってきたか!(笑)


このお二人が居られる間に もう一度 観に行きそうな予感🎵