前回、小学4年生で勉強する「計算の順序」を知っているなら解けるはずの「6+5×3」の答えを「33」とする就活生の多さに、採用担当者が驚いたというニュースを読んで、私も驚いたというお話をお伝え致しました。
その関連記事の中に、「敬語」関連のものもありました。
日本語の敬語は本当に難しく 、社会人として長年勤務経験があっても、正しく使うことができないことも多いのは、皆様ご存じの通りです。
丁寧語だの尊敬語だの謙譲語だのいろいろあって、相手を高めたり、自分を低めたり・・・。
しかし、これは知っていないと、ちょっとまずいかな、これから就職する人は。
と思うお話でした。
「貴」を付ければ、何でも丁寧になる。と思って、面接中に信じられない呼び方をされたという面接官。
「キシ」「キシ」と言われるので「???」。
相手は、「貴氏」(あー、当然のことながら、このような熟語、パソコンでは変換しないなあ。「貴紙」や「貴誌」は有りだけど!)という言葉を考えて、使っていたらしいのです。
もっとすごいのは、「貴殿」というのもあったとか。
さらに尊敬語と思いこんだ学生から「貴様」と言われた人も。(もちろんクレーマーではなかったそうで。)
○「貴殿」・・・(一般に男性同士の手紙文などで)同等(以上)の相手に対する敬称。
昔の時代劇の映画の中で、聞いたかな?この呼び方。
○「貴様」・・・男性が、見下している同等(以下)の相手、また、特に親しい間柄の相手に呼びかけるのに使う語。おまえ。
ただ、こちらは、「本来は敬意の込められた語であった。」という追加説明もありますが。
旧軍隊が出てくる映画の中で、聞いたかな?この呼び方は。
そういえば、余談ですが、最近の若い男の子は、自分のことを「自分」と言う子が多いような・・・。(この言い方も「旧軍隊で多く用いられた。」と、なっています。「新明解 国語辞典」 では。)