ここ1週間くらいはインフルエンザA型、インフルエンザB型、新型コロナウイルスの検出はほぼ同数くらいです。昨年秋ごろはインフルエンザA型だけで1週間に70人以上の陽性が見られた時もありましたので、その時よりは多くないですが、依然、流行しているというレベルです。

 

改めて検査のタイミングについて書きます。

 

インターネットを調べるとインフルエンザの検査は発症12時間以上で行うことが適切という情報が出てきますが、発症から12時間から24時間の間は、まだウイルスの量が少なくて検査してもウイルスが見つからない、間違えて陰性となる”偽陰性”の結果になる割合がそれなりにあります。発熱して1日以内の検査は陰性でも違うとは言い切れないので、確実にされたい場合は再検査をお願いすることになります。新型コロナウイルスの検査についても、発熱して24時間以上がもっとも良いタイミングです。

インフルエンザの場合、タミフル🄬のような抗ウイルス薬は、ウイルスが増えきる発熱48時間以内に始めるのが良いですから、いいタイミングが短いのですが、発熱24時間から48時間の間の受診が良いということになります。

 

38℃以上の熱が出てから20時間くらいで検査をして、インフルエンザも新型コロナウイルスも陰性だったお子さんがおられたのですが、「症状として可能性を捨てきれないので、絶対再検査をしましょうとは言えないタイミングの検査でしたが、ご心配でしたら明日、もう一度検査を受けることも検討してください」とお話しして、翌日再検査にいらっしゃってインフルエンザが陽性になったお子さんもおられました。こういったお子さんはウイルスの増え方がゆっくりで、発熱24時間過ぎてすぐの検査だったら、結局まだウイルスが少なくて見つからなかった可能性もあります。

 

他院のHPですが、参考に。キャップスクリニックのこども病気相談室も、”確実なのは発熱して24時間たった時点である”と知らせています。

 

近代日本医学の父、北里柴三郎先生創設の北里大学のHPです。

 

お仕事のご都合等もあって連れていくタイミングは難しいと思うのですが、できるだけお子さんの受診回数を少なくしてあげたいので、検査のご希望があっても、もし自宅に解熱薬があって発熱から24時間待てそうなら、それからの受診をお願いします。

 

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風の街こどもクリニックは滋賀県長浜市の小児科医院です。

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