こんにちは、かぜのこです。
少々更新の間隔が空いてしまいました。
4月は早めの段階で記事のストックを作ったおかげで、かなり余裕をもって2週に1回のペースで更新できていたのですが、
少し気を抜いただけでもあっという間に月日の流れに追い抜かれてしまいます。f^^;
まぁあまり無理せずに、のんびりと自分に合うペースを探っていけたらと思います。
さて、本日はオリジナル作品のご紹介です。
私の作った作品の中でも最大級の大きさを誇るレッドホーン(仮)です!!
ゾイドの再現系ビルドとしては、ディバイソンもどき以来ですね。
ゾイドとはなんぞや?という簡単な解説や、レゴでゾイドを作る難しさといった話についてはディバイソンもどきの記事の方でふれていますので、よければそちらもご覧ください。
去年、2023年はゾイド40周年のメモリアルイヤーということもあり、
初代アニメの再放送および初代~4作目のアニメのweb公開、さらには新プロジェクトの立ち上げや大ゾイド博の開催など、とにかくゾイド盛りだくさんな一年でした。
その盛り上がりと熱狂に見事に当てられてしまい、私も去年の5月ごろからこのレッドホーンを作っていたのですが…。
ご覧のとおりの大きさに、なんとか仮完成に持ち込むまで、実に一年を要してしまいました。f^^;
とはいえ、ミニフィグスケールでのゾイドの再現という、以前から憧れていたテーマに挑めたことは、私にとっても非常に貴重で楽しい経験でした。^^
なのですが…。
結論から言ってしまうと、実はこのレッドホーン、致命的な欠陥がいくつかありまして。
レッドホーンなのに色が赤じゃない、というのももちろんそうなのですが、
なにより重すぎて自重を支えられないんですよね。f^^;
というわけで、実のところ完成からはほど遠いところにいる作品なのですが、
細かい修正はこれからじっくり行っていくとして、ひとまず仮完成ということで今回お披露目したいと思います。
サイズが大きすぎて撮影スペースに収まりきらなかったため、やや画像は少なめですが、簡単に各部を見ていきましょう。
まずは頭部から。
今回の制作のスタート地点です。
このレッドホーン(仮)がまだまだ課題の残る作品であることはすでにふれたとおりですが、
頭部に関してはこれ以上なく満足のいく仕上がりです。
強いて課題を挙げるとすれば、少し重すぎるという点ぐらいでしょうか。
頭部だけでもちょっとしたビルド以上のパーツ数です。
コックピットの開閉も可能。
また、目の部分のキャノピーの表現は、我ながらなかなか画期的なアイデアだと思います。
ゾイドのコックピットは大きく分けて2種類あり、
全面がキャノピーに覆われているタイプ(シールドライガーやコマンドウルフなど)のものと、
レッドホーンなどのように目の部分だけがキャノピーとなり、他は装甲で覆われているタイプのものが存在します。
この2種類のキャノピーはいずれもゾイドをレゴで再現する際の難所となる場所です。
全面キャノピーはどうしても既存のキャノピーパーツを活用する都合上、自ずとサイズや形状に制限が生まれます。
一方で、装甲キャノピーは目の部分だけをキャノピーにするアイデアがなかなか浮かばなかったのですが、今回そこを打破することができました。
応用も利きやすいので、他のゾイドを再現する際にも充分役立つ手法ではないかと思います。
また、個人的に気に入っている部分がクラッシャーホーンの形状です。
ご覧のとおり、ブラケットパーツもどきを使って三方向から面を合わせた構造になっています。
非常に滑らかで、綺麗な形にまとまっていると思います。
実はこのクラッシャーホーン、数年前にも一度チャレンジしたことがあったのですが…。
その時はこれが限界でした。笑
ここは作っていて自分の成長を感じられた部分かな、と思います。
続いては胴体です。
武装やら脚やら尻尾やら外したところ。
キットのレビュー動画などを参考にしつつ、なるべく前後対称っぽく見えるよう意識して作りました。
こうして見ると少々頭でっかちにも見えますが、元のキット自体、全長の1/3ほどを頭部が占めているのでバランスとしてはこんなものかと思います。
ちなみに、レッドホーンはタカラトミー版とコトブキヤのHMMとで2種類のキットが存在しますが、プロポーションが大きく異なります。
今回私が参考にしたのはタカラトミー版の方ですね。
と言いつつ、HMM風のギミックも取り入れてみたり。
この脇腹の装甲部分は、HMMだと展開してミサイルを発射できるような仕組みになっていましたが、今回私はゾイドコアへのメンテナンスハッチ風にアレンジしてみました。
本家のHMMよろしく、腹部の装甲を取り外すことでゾイドコアを取り出せる仕組みも作ったのですが、あまり見栄えがよくなかったため画像は割愛します。
続いては脚部です。
脚部は表面はしっかりと装甲で覆い、裏面はフレームが露出しているようなイメージで作ってみました。
立たせるときは装甲同士が干渉することで安定させるつもり…だったのですが、冒頭でも軽くふれたとおり自重を支えきれず…。
足首部分に致命的な欠陥があったことに、完成直後に気がつきました。
足首のゴムキャップ風のパーツは上の画像にあるようなU字状のパーツで接続していて、
このパーツのチョイス自体はかなり気に入っていたのですが、こいつが実はとんでもない食わせ物だったんですよね。
直立で立たせる分には問題ないのですが、問題は足首に前後の角度をつけた時です。
蹄と半円部分が微妙に干渉してしまい、正面から見たときに八の字になるような形で足を開いてしまうのです。
その結果、平らな地面に置くと踏ん張りがきかずに自壊してしまう。
足首部分の構造上の欠陥と、脚の付け根に使っている関節パーツの脆弱性が悪い方向に噛み合う形になってしまいました。
先ほどもふれたとおり、この欠陥に気づいたのは完成直後だったのですが、自分の経験不足と知識不足を痛感する出来事でしたね。
大きく重たい作品を作った経験が今まで無かったことに加え、それなりの重量を支えられる関節の組み方についての知識も欠如していました。
結果、脚の付け根は既存の関節パーツに頼ったのですが、この関節パーツを使うのも今回が初めてのことで。
このパーツを使い慣れている方ならご存知の通り、強度の面ではけっこう頼りないんですよね…。
なので、いずれは足首と股関節部分に改良を加える必要がある――つまりは、脚部を丸ごと+胴体部分にも手を加える必要がありそうです。
ちょっと気が遠くなりそうな作業ですね。f^^;
さて、機体本体の解説はここまでにして、続いては各部の武装を見ていきたいと思います。
レッドホーンの全身に配置された装備は、全体で見ると枝葉末節にあたる部分ではあるのですが、
今回かなりディティールにこだわった部分です。
まずは背部の武装システムから。
レッドホーン(およびダークホーン)の武装パターンは複数種類あり、
(1) 三連装リニアキャノンを主砲としたレッドホーンの標準的な武装パターン
(2) ガトリング砲と三連装リニアキャノンを装備したパターン(BGやGCと呼ばれるもの)
(3) (2)の装備に集束ビーム砲などを加えたダークホーンの標準的な武装パターン
(4) 背部コックピットを廃し、ガトリング砲と三連装リニアキャノンを二基ずつ搭載したパターン(WB)
と、こんな感じです。
今回は黒で仮組みしたということもあり、せっかくならば上記の4パターン全てを再現できる仕組みを作れないかと試行錯誤しました。
(1) レッドホーンの標準的な武装パターン
(2) ガトリング装備
武装の基部にアタッチメントを追加して…。
(3) ダークホーンの標準的な武装パターン
(2)の装備にいろいろ付け足しています
(4) ダブルバルカン
コックピットを差し替えて…
と、こんな感じで4種類の武装パターンを再現することには一応成功したのですが、
ダブルバルカンは重量的にも無理があったようで、基部が重さに負けて傾いてしまっています。
ちなみに、ダブルバルカン仕様の写真を撮ろうとしたタイミングで機体が自壊してしまいました…f^^;
気を取り直して、一つ一つの武装の構造を簡単に見ていきましょう。
背部コックピットは後ろにスラスターを備えています。
三連リニアキャノンとミサイルポッドは付け根部分の差し替えで接続。
↓構造はこんな感じ。
三連リニアキャノンの内部は肉抜きをしており、なるべく軽くなるよう工夫しています。
とはいえ、それでも重すぎたようで、気を抜くと武装基部の関節が重さに負けてしまいます。
そもそも記憶頼りで作った結果、機体に対して大きすぎるサイズ感となってしまったため、ここの小型化&軽量化にも取り組みたいところ。
二連装ビーム砲
レッドホーンの時は上半身の背中部分に、ダークホーンの時はガトリングと集束ビーム砲の間に配置されています。
背中への接続はこんな感じ。
構造はこんな感じ。やや脆い。
みんな大好きガトリング砲。
こいつのためにパーツショップでロウソクパーツをかき集めました。
なかなかお高くつきました…f^^;
地味に左右非対称です。
ガトリング、二連装ビーム砲、集束ビーム砲、複合センサーユニット、リニアレーザーガン×2(写真撮り忘れた)を合体して…。
ダークホーンの標準武装の出来上がり。
ガトリング砲を中心とした武装ユニットはかなりの重量なのですが、三連装リニアキャノンが重いおかげでなんとか際どいバランスを保っています。
武装システムに関しては、三連装リニアキャノンの小型化と軽量化が必須なのはすでにふれたとおりなのですが、
リニアキャノンを軽くした場合、今度はダークホーンの標準仕様にした際にバランスがとれなくなってしまうのではないかという懸念もあり、
果たしてどこから手を付けてどのように着地させればよいのやら…といったところです。
まぁ、気長に地道に試行錯誤していくしかないですね。
さて、続いては全身に配置されているこまごまとした武装を見ていきましょう。
複合センサーユニットはアタッチメントを介することで、背部の武装ラックへと接続可能。
これも機体に対してちょっと大きすぎたかな?
尻尾の懲罰席周辺。
ビームガンの構造はこんな感じ↓
赤外線レーザーサーチャーの構造↓
また、オリジナル武装もいくつか作ってみました。
鼻部分のパーツを差し替えて、小口径のガトリング砲を装備。
外道兵器として名高い(?)顎下の高圧濃硫酸噴射砲と合わせて、市街地などでのゲリラ掃討用の装備のイメージです。(外道すぎる…f^^;)
小型のミサイルポッドも作ってみました。
ディバイソンのように頬に装備したり、前脚の武装ラックに取り付けるイメージです。
以上、レッドホーン(仮)のご紹介でした!
私にとっては初となるミニフィグスケールのゾイドということもあり、少々こだわりを詰め込み過ぎた結果、その重みに耐えられなかったという、ややほろ苦い出来映えの作品となってしまいました(笑)
頭部の軽量化、脚部と胴部の改良、武装の軽量化…と、かなり課題の残る作品ではありますが、いつかはこれらを全て克服した上でエンジで組み上げるのが目標です!
また、大きな作品を作るノウハウが自分には著しく欠如しているということに改めて気がつけたのも、大きな収穫でした。
今回も例によって、頭部→脚→武装→胴体→尻尾→武装ラックという、めちゃくちゃな順番で組んでおりまして、
自立できるかどうかのチェックは定期的に行っていたものの、全備重量に耐えられるかどうかのチェックは最後の最後までできないまま制作を進めてしまいました。
結果、完成に浮かれてウキウキでブログ用の写真を撮っている最中に自壊してしまうという結果を招き…。
丸一年かけてようやく完成まで漕ぎつけたレッドホーンが、自重に負けて崩れていく瞬間を目の当たりにしたときは、
一緒に自分の心がぽきぽき折れる音が聞こえてきたような気がしました。笑
同時に、独学でやっていくことの限界も感じました。
ということで(?)、今週末に神戸で開催されるJBF(ジャパン・ブリック・フェスト)に行ってきます!
レゴの展示会としてしては国内最大規模の、アマチュアビルダーたちの祭典!JBF!
前から一度行ってみたかったんですよね…!
毎年、JBFのレポートをネットで見ては「来年こそ行きたい!」と思いつつ、
翌年には開催時期を失念して仕事をいれてしまう…の繰り返しでした。
幸か不幸か、今年は年明け早々に仕事を失ったので、なんとしてでも参加したい!この機を逃せばこの先一生参加できないかもしれない!と意気込んで、退職したその日から今週末を楽しみにしておりました。^^
いやぁ、それにしても本当に楽しみです!
昔、TVチャンピオンで見たあの人に会えるかもしれない、さいとうよしかずさんの作例本で紹介されていたあの人に会えるかもしれない、SNSで見ていたあのビルダーさんに会えるかもしれない…!
もし会場にいたら絶対に会ってみたいビルダーさんのリストも作成済み、携帯の予備バッテリーも購入済みで、気合い充分、死角なしです…!
本当に楽しみ!であると同時に、こういうリアルイベントへの参加は初めてなので、少しドキドキ…。
いや!でも!初めてのリアルイベントがJBFなんて、これ以上ないくらいの喜びです!
ということで、夢にまで見た憧れの地、神戸へと行ってまいります。
最近、他の方が作った作品を目にする機会もめっきり減っていたので、まだ見ぬ素晴らしい作品の数々を目にするのが本当に楽しみです!
たくさん勉強しなきゃ!!
その中でもし、ゾイドやモビルスーツのような大きくてかつ可動する作品を作っていらっしゃるビルダーさんとお話しする機会があれば、今後の作品づくりに活かせそうなお話を聞けたら…と思います。
いや、でも一方的にあれこれ聞くのはちょっと失礼なのでしょうか?
何かこちらも提供できるアイデアを持っていった方がいいのかな?
いや、でも自分が提供できるものなんてたかが知れてるしな…。
どうすればいいのでしょう?
まぁ、とにかくは現地に行って楽しむことですね!!
と、最後はレッドホーンの話というより、JBFが楽しみという話になってしまいましたが笑、
今週末は精一杯楽しんでこようと思います。
待ってろよ~、神戸!!
それでは、皆様もよいレゴライフを^^ノ