こんにちは、かぜのこです。
最近はヒドゥンサイドの記事ばかり続いていましたが、本日は、以前に予告したオリジナルビルドをご紹介します。
今日ご紹介するのはこちら!
じゃん!
ゾイドの再現系(?)ビルドで、ディバイソン“もどき”です!
では、いつもどおり前説を。
今回モデルにしたのは、ゾイドのディバイソンという機体です。
ゾイドというのは、恐竜や動物の形をした巨大な金属生命体で、アニメやプラモデルで商品展開されています。
アニメシリーズはいままた復活していますが、ちょうど私が小学生くらいの頃にも初代のアニメがテレビ放送していました。
巨大な機械生命体同士が戦うというのは やはり少年心をくすぐられるもので、ゾイドもまた、私にとっては長年レゴで作りたいと思い続けてきたものの一つでした。
ただ、当時はキャノピーパーツなどの種類も少なく、再現に限界があったこと、
また仮に特殊パーツを別のパーツに代替したとしても、ミニフィグスケールでゾイドを作ろうとすると なかなかの大きさになってしまうことなど、レゴで作るにはたくさんの障壁がありました。
状況が変わったのは、一昨年の2018年。
新生ゾイドプロジェクトとして、ゾイドワイルドシリーズが打ち出されたのです。
ゾイドワイルドシリーズでは、従来のシリーズに比べてゾイドがかなり小型化し、それに伴ってパイロットもコックピットに乗り込むのではなく、バイクのように機体に直接跨って操縦する方式になるなど設定が大きく変更され、
賛否両論含めて大きな反響を呼びました。
(私自身も最初は「コックピットがないのか…」と、やや微妙な気持ちで眺めていたものです。)
アニメも就学前の児童向けと思われるような、良くも悪くも単純明快な内容でしたが、それでも一応見続けているうちに、徐々にお気に入りのゾイドもできました。^^
そのうちに「このサイズ感のゾイドならレゴでも作れるんじゃないか?」と思いつき、何体か制作したうちの一体が、今回ご紹介するディバイソンもどきです。
ディバイソン自体はワイルドシリーズ以前の作品に登場するゾイドなのですが、それをワイルドシリーズのサイズ感にアレンジしてみた作品といったところですね。
本家のディバイソンは別名“鋼鉄の野牛”とも呼ばれ、背中の17連突撃砲がひときわ目を引く砲撃ゾイドです。
初代のアニメにも登場し、作中ではパイロットともども三枚目的な立ち位置でしたが、知れば知るほどロマン溢れる素晴らしい機体です。
今回はワイルドシリーズのサイズ感に落とし込む過程で、砲門の数や細かいディティールなどは大きく変更してしまったため、あくまでディバイソン“もどき”という名称でのご紹介です。
では、そんなディバイソンもどきをいろんな角度から見てみましょう!
全身黒の機体だと、重みというか圧がありますね。
ポージングのバリエーションはあまり多くないものの、前脚と後ろ脚の関節を調整することで体勢を変えることができます。
コックピット内部と開けたところ。
ゾイドワイルドを見ながら作った作品なので、15連突撃砲(語呂悪っ)はワイルドブラスト時に展開する虎の子的な運用を考えていたのですが、それだとさすがに通常時の使い勝手が悪すぎますね。(笑)
当初の設定では、ワイルドブラストすることで攻撃力が飛躍的に上がる反面、射角も視野も前方に限定されるうえ、15連突撃砲の発射の際に大量にエネルギーを消費するため、発射後しばらくは機動力が大幅に落ちるという、これぞロマン砲というべき機体でした。
この設定だと、1対1の戦いでワイルドブラストするのはかなり無謀な賭けですね。
いまは無理やりワイルドブラストの設定を盛り込まなくてもいいかな~と思っているので、単なるコックピット扱いです。(笑)
とはいえ、そもそも15連砲のすぐ後ろに人が乗るのは危なすぎるとか、弾薬はどこに積んでるんだとか、いろいろツッコミどころは多いですが、それは野暮ということで。f^^;
背中の突撃砲を外してみました。
ゾイドの野生体ってこんな感じなんですかね?
武装を外した素体状態は、足の長さのバランスが若干おかしいことを除いては概ね満足です。
写真だと伝わりづらいのですが、上から見たときのくびれというか、上半身と下半身のギャップがけっこう色っぽいんですよね。
写真だと頭でっかちに見えてしまいます。f^^;
お腹側にはパイプを配置してメカっぽく。
胸についているのは三連衝撃砲です。
昔のゾイドの定番装備ですね。
続いては各部の詳細に移ります。
まずは15連突撃砲から。
一本一本の砲身はこのようなパーツ構成になっています。
なかなか贅沢な組み合わせですね。
作っていた当時は、「ディバイソンが作れる」という喜びが優るあまり、けっこう奮発したパーツ使いをしたのを覚えています。
画像の通り、根本はボールジョイントのため、一本一本が独立して自由に角度をつけられるようになっています。
完成した今だから言えるのですが、「一本一本が自由に角度をつけられる」のは一見メリットに見えて、実は全ての砲身の向きを揃えるのが意外と大変なんですよね。
結果として、一度きれいな角度をつけたらもうそこから動かしたくなくなってしまうので、メリットと呼んでいいものかどうか。(笑)
この15連突撃砲は今回のビルドの中でもかなりこだわりが詰まっている箇所で…。
3本の砲身を4ポッチ幅の中に、均等な距離を空けつつ配置するため、砲身と砲身の間にプレート0.5枚分のスペースを空けています。
中央の3×3に砲身が配置してあるブロックも同様ですね。
砲身の配置が単調にならないよう、工夫が凝らされています。
ちょうどディバイソンを作っているのと同時期か少し後くらいに、3ポッチ幅の2ポッチタイルという新パーツが出てとても助かったのを憶えています。
それにしても、当時の新パーツもこうしてふんだんに使われているあたり、本当に力を入れて作っていたことが窺えます。
記憶が少々曖昧ですが、今回のディバイソンもどきの制作はこの突撃砲から始まった覚えがあります。
最近、自分の作品を振り返る度に我ながら思うのですが、毎度毎度ビルドのスタート地点がおかしいですよね。(笑)
普通、合理的に組み立てようと思ったら、武装なんて一番最後に組み立てそうなものですが…。
ゴールから逆算して設計図や必要なパーツを導き出すのではなく、完全なる行き当たりばったりで作っているあたり、当人の性格が透けて見えるというものです。
そういえば冒頭に制作時期を書き忘れてました。
作ったのは2019年の3月~4月ごろです。
一年前の記憶すらすでに薄れ始めているというのも悲しいばかり。
さて、お次は頭部です。
生き物ビルドを作るうえで一番難しいところなので、気合いを入れて解説していきます。
昔のアイキャッチ風な角度から。
元の機体にはあまり口が開くイメージはなかったのですが、調べてみたところちゃんと開くうえに中に武器まで内蔵されているとのことだったので、口の開閉ギミックをつけてみました。
続いては構造です。
角は今回の制作でかなり苦心したところです。
一体成形の特殊パーツだとなかなかディバイソンに似合うものがなく、15連突撃砲が完成した後、しばらく政策が滞っていた原因だったと記憶しています。
ないなら作ってしまおう精神でなんとか形にしたものですが、形自体は非常に気に入った出来です。
一つ難点があるとすれば、汎用性の低さですね。
角の根本に使っている、プレートの横にポッチが飛び出ているようなパーツがなかなかの曲者で、例えば角を白で作りたいときに、このパーツを白にしても黒にしても違和感が出てしまいます。
正直、それが非常にめんどくさかったため、今回の制作では角も黒にしてしまうという荒業で押し切ったのですが、もしディバイソンを厳密に再現しようと思ったら、この作り方では再現できなかったはずです。
…ワイルド仕様ということで、はじめから厳密な再現にこだわっていなくて何よりでした。f^ ^;
頭部は例のごとくブラケットを使ったつくりになっています。
バラすとこんな感じ。
左右から見たときに、反対側が透かして見えてしまうとカッコ悪いので両目の間に仕切りを入れているのですが、こいつのせいで写真で撮ったときに目が写りにくくなってしまいました。
仕切りの色を変えた方がいいかもしれませんね。
また、全部黒なので写真だと全然伝わらないですが、鼻にあたる部分に丸ポッチを使ったり、ディティールにもこだわっています。
続いては胴体です。
胴体はいたってシンプルです。
ファングタイガーのときと違い、とくに関節や稼働箇所なども作っていません。
ディバイソンのポージングを考えたときに、あまり関節の必要性を感じなかったこともありますし、下手に稼働箇所を設けない方が砲撃ゾイドとしての説得力も増す気がしたので。
なので、シンプルな胴体の側面にプレートを貼り合わせただけのつくりです。
ディティール面で言うと、脇腹の三本のパイプは、本家ディバイソンを参考につけてみました。
また、肋骨のありそうな位置にそれっぽい盛り上がりをつけるなどして、最低限のディティールが保たれるよう気を使っています。
三連衝撃砲のつくりはこんな感じ。
いくらでも応用・流用が効きそうです。
あまり単調すぎても味気がないので、機体後部にもちょっとしたディティールを加えました。
このパイプはちょっと珍しいパーツだと思います。
ディバイソン制作の少し前にパーツショップで見かけて、もの珍しさから買ったはいいものの持て余していたので、ちょうどよかったです。
続いては脚の解説です。
まずは前脚から。
脚だけ切り取るとなんだか美味しそうですね。
ひづめです。
我ながら、なかなか小綺麗にまとまっていていい出来だと思います。
続いては前腕(?)部分です。
動物のこの部分って何て言うんでしたっけ?
以前、調べた覚えがあるのですが、忘れてしまいました…。
検索しようにも、なかなか検索ワードが難しいんですよね。f^ ^;
この前腕部分も写真の通り、なかなか芸の細かいつくりです。
真ん中の芯を上下の装甲で挟みこんで補強しているようなイメージですね。
見映えがいいこと以外に特別な機能性などはないのですが、分解したときにわかりやすい構造になっているというのは、個人的に見ていて気持ちがいいものです。
そして今さらですが、こうして自分のビルドを見ると本当にブラケットが好きなんだなぁと、もはや呆れてしまいます。
というわけで、この前腕部分は私の好みが凝縮されたつくりと言えそうです。
続いては上腕(?)です。
上腕部分は個人的には不満の残る箇所です。
膝(?)関節にクリップパーツを使いたかった関係上、1×2×3の逆スロープパーツを利用してクリップの対となるハンドルパーツを接続しているのですが、そのせいで上腕全体が長くなってしまっているんですよね。
上腕部分が長くなってしまったせいで、後ろ脚に比べて前脚が長くなり、全体的なプロポーションも損なってしまっているため、いずれは手直ししたい箇所です。
不満点はさておき、ディティールについて解説すると、肩部分に使っているパーツ(昔のスターウォーズでブラスターとして使われていたもの)がなかなかいい仕事をしてくれています。
単純に情報量の多いパーツのため、手軽にディティールアップができるだけでなく、向きを変えることで後ろ脚のように追加武装を施すこともできるのです。
肩に装備するとしたら、ミサイルポッドあたりが欲しいところですね。
脚の後ろに見えている水色のパーツはボールジョイントの受け口です。
最初は別の色に置き換えるつもりだったのですが、クリアパーツがゾイドコア風に見えていいかな、と思ってそのまま残しました。
まぁゾイドコアが剥き出しの状態だとしたらかなり無防備極まりないのですが、細かいツッコミはなしです。
続いては後ろ脚です。
ゾイドを制作するなかで、過去に発売されたキットなどもいろいろ参考に見ていくうちに気づいたのですが、ゾイドの前脚と後ろ脚ってほぼ共通のパーツを使っている場合が多いんですよね。
共通のパーツを使うことで、「作中世界ではゾイドはあくまで兵器であり、生産性も重視される」という説得力が増すばかりでなく、実際に金型も減らせて、商品を生産する際のコスト削減にもつながるという一石二鳥です。
なかなかよく考えられていますよね。
というわけで、私のディバイソンもどきもそれに倣い、共通するパーツを多めに使って作ってみました。
ひづめと前腕は前脚とほぼ同じつくりなので、上腕部分のみ解説します。
後ろ脚の上腕(太腿?)部分は、前脚のそれと比べて一捻り工夫したつくりになっています。
画像をよく見るとわかるのですが、、ボールジョイントの基部パーツのポッチが後ろ向き(写真の右方向)になっているんですよね。
上下のポッチはブラケットのポッチです。
ブラケットパーツはここでも活躍してくれていて、上下と後方にパーツを接続することで、なかなかきれいな太腿のラインが出ています。
…ほんとに、ブラケットがないと何も作れないんじゃないかってレベルで多用してますね。f^ ^;
そしていま考えると、前脚も同様の構造で作れば、先ほど挙げた課題点も解決できそうですね。
後足を作ったのは制作の最終盤だったので、作った当時はそこまで頭が回らなかったのでしょう。(笑)
制作期間が長引いたり、急いで仕上げようとすると往々にしてやりがちなんですよね。
最近は昔みたいに情熱も集中も長続きしないうえ、そもそもが気分屋で、飽きてしまうと何年も作りかけで放っておくという悪癖もあるので、なるべく気分が乗っているタイミングに一気に仕上げるようにしているのですが、
その副作用みたいなものといいますか…f^^;
ディバイソンもどきも、突撃砲と角という一番の難所をクリアしてしまった後は、若干興味が薄れていたのだと思います…。
とはいえ、今回気づけたので、近いうちに手直ししたいところです!
分解しているときに、後ろ脚だけでも立つことに気づき、テンションが上がって撮った写真です。
これを応用したらフォーンとかも作れそうですね。
最後に、いろいろとポージング。
突撃!!
砲撃!!
やられた…。
アニメのせいか、けっこうやられ役が多いイメージです。
ジェノザウラーの荷電粒子砲と撃ち合うシーンは名場面。
ちなみに、前足の膝関節をクリップにしたのは、最後のやられポーズをどうしても取らせたかったためです。(笑)
けっこうこだわったポイントでした。
以上、ディバイソンもどきの解説でした!
…今日はなんだか、いつも以上に無駄話が多かったですねf^ ^;
冒頭でも話したとおり、ゾイドは私にとって長いこと作りたかったテーマの一つだったので、今回無事にそこそこの仕上がりのものを作れてとても嬉しかったです。
惜しむらくは、一年前に作った作品にもかかわらず、ところどころ記憶が抜け落ちていたことですかね…。
ホントはもうちょっとこだわったところなどを詳しく解説したかったのですが、もし覚えていたら記事がもっと長くなってしまっていたと思うので、まぁよしとしましょう。(笑)
また、今回記事にしたことで改良案も浮かんだのは思わぬ収穫でした。
手直ししたらまた画像だけでもアップしようと思います。
それでは、本日はこんなところで。^ ^ノ
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最後に、ちょっとしたオマケです。
「なぁ相棒、覚えているか?俺たちが初めて出会った日のことを…。」
「お前と出会い――」
「絆を結んで――」
「そして、戦争が始まった。」
「お前と絆を結んだのは、戦うためじゃない。それでも――。」
「行こうぜ、相棒!俺たちで、この戦いを終わらせるんだ!」
兵器か、相棒か――。いま、その真価が試される!!
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ということで、最後はちょっとしたショートストーリー風に。^^
次回記事以降はまたヒドゥンサイドの記事が続くと思いますが、たまにはこうしてオリジナルビルドも紹介していきたいですね。
というか、一応このブログのメインコンテンツはオリジナルビルドの方なので…。
それでは、また次回にお会いしましょう!