リトミックを始めて間もない子供たちに、「きちんと取り組んで欲しい」と思うのが親心というものですが、私は度を過ぎた悪ふざけ以外は注意せず、あえて強制することをしていません。
それは、私たちの行うリトミックレッスンが、子供たちにとって必ず「楽しいもの」であるという確信を持っているからです。
...なんて言ったら、随分と驕りがあるように聞えてしまうと思いますが(笑)美味しい食べ物を前に「食べなさい!!」と無理やり口に突っ込むようなやり方は、ナンセンスだと思われませんか?
本来、人間には「食欲」という本能が備わっていて、無理強いされなくとも、美味しい物は自ら食べるようになるものですよね。
私は、子供たちの関心に見合った内容であれば、子供は自ら「学ぼう」とする意欲を持っていると考えています。
ですので、無理強いし、かえって興味を失わせたり、「やらされる→やりたくない物」という苦手意識を持たせてしまうのは、ナンセンスだと思うのです。
良いレッスンを行うためには、まず子供たちに「おもしろそう!」と興味、関心を持たせ、「やってみたい!」という気持ち、意欲を引き出すこと。そして「ほめられた!」「出来た!」という自信につなげていくこと。
ですから、指導者は勉強ばかりでなく、子供が喜ぶ「興味のツボ」を、日頃からよくよく研究しておかねばなりません。
ひとたび子供たちの目が輝き出しチャレンジする意欲に結びつけば、「やってみよう」→「出来た!すごい!!」→「楽しい!!」という回路が出来て、課題が難しくなっていっても、子供はグングン成長し、ついて来てくれるようになります。
子供たちの動機付けには「しかめっ面」より「楽しいね!」「すごいね!」の笑顔が有効です。スマイル!スマイル!!
まずは、子供たちにわかりやすい形で「興味」を引き出し、「すごいね!」のシャワーで「自信」を持たせていきます。
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