【リズムは正確でもリズムの感じ方が違う】 | 風の子ぷてぃぱ ~風の子ジャックリトミック教室 講師の日記~

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娘が伴奏したプロコフィエフ 「ヴァイオリン協奏曲 第2番 」
昨日、室内楽の特別レッスンを聴講をして参りました。

橋本京子先生から「チャイコフスキーやブラームスを弾いてるんじゃないから、ステップが違う。コレオグラフィを考えてみて」とのリトミック的なご指摘。
ピアニストの先生から、コレオグラフィだの、ステップだのの言葉が出てくるとは思わなかった...
それって、つまりリズムは正確でも、リズムの感じ方がプロコフィエフらしくないってことですね。

プロコフィエフの音楽は、プロコフィエフの生きた時代背景や民族性、プロコフィエフ独特の作風(好んで使うリズムetc.)を知らないと分からない。それは近現代に限った話ではないと思うけれど、◯◯らしさは、◯◯をいくつか経験しないとピンと来ないもの。
 

以前、ドビュッシーが、リトミックの創案者ダルクローズに「僕の作品を君はどうやってその足で(ステップで)表現出来るのか」と詰め寄ったという話を聞いたことがある。
ダルクローズは教育者であり、作曲家だったから、作曲家の意図を汲み、紐解くことに長けていたのだろうけれど、そうであったとしても、ドビュッシーのあの難解なリズムと色彩感を生徒にどう理解させたんだろう。

演奏家は、超絶技巧と言われるテクニックだけでも苦しむのに、作曲家が表現したかった世界を形に出来る(聴衆に伝える)ことを求められる。音楽を音楽にしようとすればするほど、「ただ音を並べるだけでは表現出来ない壁」にぶち当たることになる。

リトミックは、そもそもダルクローズが「音楽を音楽的に表現出来ない音大生たちを、どうしたら音楽的に出来るのか」と考えて作られたメソッド。

そして、行き着いたところは「幼少期からやっていないと...」というところ。
そうなんです!
これから「リトミックをやらせてみようかな」とお考えのママたちには、なんだか意外な話だったかもしれませんが...
本当のリトミックには、遊んでいるようでいて、実は音楽性を培うためのいろいろなエッセンスが含まれています。


理解してもらうために「ダルクローズならどうするだろうか...」といつも考えています。



 cheese
 

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