和菓子の授業をしてきました! | 風の会事務局ブログ「日々歩」

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「さぐろう みんなのまち 京都」ということで、京都ならではのあれこれを調べている三年生(京都市立

仁和小学校)70人ほどを対象に、11月18日、当会理事・中川が「京菓子の話」をいたしました。


ninnasho
京都ならではのいろんなものを挙げて、それについて調べたい子どもたちがグループを作り、図書館で本を借りたり、インターネットを使って資料集めをしたりしているのやそうです。


テーマは、京ことば・京料理・寺社・きもの・・・と多岐にわたるようですが、京町家というのはなし(涙)



地域の人にお世話になって(該当地区には京野菜第一人者の佐伯さんもおられます)、このところずっと畑で水菜と壬生菜を育てているのにもかかわらず「京野菜」をえらんだ子もなし。


なぜか(なんて言うてはいけませんが)京菓子が一番人気のようで…と知りまして、子どもたちの理解の一条になれば…ということで、中川理事の授業を提案いたしました。



授業はおうちで食べている和菓子はどんなのがありますか?から始まって、「この月にはどんなお菓子を食べるかな?」ということから、12ヶ月の主だったお菓子を挙げていって・・・といった感じで進めていきましたお団子


うちらが思ったよりも子どもたちはいろんな和菓子を日常的に出してもらっていました。確かに、このエリアは、ケーキ屋さんは学区内に2軒しかありませんが、おまん屋さんを初め和菓子関連のお店はお町内に1つはあるのが普通。

まして、西陣なので、歴史的にもお餅屋さんが多く(職人の町は、家族みんなが働いているので、手軽に食事かわりになる、お餅や赤飯などを売るお店が多いのが特徴)、子どもたちも小さいときから自然となじんでいるのでしょうね。

加えて、この小学校は保育園上がりの子が多く、「保育園のおやつで食べた」という意見が結構ありました。

確かに、保育園のおやつは季節の品が配慮されていますね。ま、保育園にもよるのでしょうが。


中川理事は、子どもにもわかることば、専門用語をつかわない解説を!ということと、授業時間の制限の中で悪戦苦闘。いつもの流暢な解説のはずが、子たちの思いもよらない質問にときどき言葉に詰まってしもたり。面白かったですねぇ~ラブラブ


「地球温暖化のせいもあって、柏餅につかう柏の葉っぱがどんどんなくなっています」というと、すかさず

「えーーっ! 柏餅、食べられへんようになるの?」と。なかなかの反応ですグッド!

「みなさんが大人になってもおいしい柏餅や桜餅が食べられるように、地球のことも考えていってくださいね」と。 


最後に「和菓子の職人さんも減って、日本の和菓子屋さんもどんどん減っていっています。みなさん、ケーキを買いに行くことがあったら、その何回かのうちの一回はおうちの人に『たまには和菓子にしてね』と言うてみてくださいね」と理事は結びました。



当会としては、大学生や研究生のお手伝いも重要ではありますが、こうして、次世代を担っていく小さな子どもたちへの発信も積極的にしていかんとあかんなぁ…と思いました。これからの課題にします。



そうそう、その後、担任の先生から連絡があったのですが、当日さっそく、家に帰っておやつは和菓子にしてもらったお子さんも居はったとか。なかなか成功でしたね、典子はん!!