法定速度と優越感 終 | たんたんたぬきのハラ時計

たんたんたぬきのハラ時計

ゆうなぁの小説
じゅりれなの小説。

アイコンか、コメントで
46、48ファンと
分からない方々様は
フォロー及びアメンバーの承認はしていませぬので、あしからず

「ええっ⁉︎
嘘、そんな前から・・・⁉︎」


明けて翌朝
私はなぁちゃんから
思っても
いない告白を受け

「だってそれって
私が高校1年の時のハナシだよ⁉︎」

「はい、確か
部活で捻挫されたんですよね。
実は私風邪気味だったので
あの日診察受ける為に
偶然待合室に居たんですよ

したら向井地先輩に付き添われて
ウチの病院の整形外科の
受け付けに村山先輩がやって来て

ああ、なんて
可愛い人なんだって、その・・・

えと、ぶっちゃけ
ひ、一目惚れです」

「え・・えっ⁉︎
それじゃあ、もしかしたら高校も⁉︎」

「はい、その時に
着てた制服を覚えていたもので・・・」

些かバツが悪げに
俯くその姿には「大学も?」なんて
問いかけは
最早愚問でしか無く

「じゃあなんで
あの時直ぐに言ってくれなかったのっ⁉︎

〝行きたい
学部がありましたから〟って
思っ切りそっけなくしてくれてさっ‼︎」


「だ、だからそれはその・・・」


「その、なにっ⁉︎」


「い、いやだから・・・

思ってたより
ずっとずっと
可愛くなってたんで、え、えと
あの、もし付き合ってる人が
いたらどうしよっかな・・と」 


「・・・・・」


あの顔で・・・


おまけに初めての
笑顔でそれを言うなんて

反則以外の
何物でもないワケで。


ただ私的には散々
やきもきさせられた分だけ
このままあっさり〝堕ちる〟のも

それはそれで
悔しくもあり

「でも、なぁちゃん
それってあんま〝意味なくない〟?」

彼女の
口癖で猛反撃。

「えっ?
意味ないって・・・」

「だって行動するって
勇ましい事言ってた割には
さっきから
ずっとクチだけなんだもん」


言葉と同時


「えいっ‼︎」


飛び上がって
頬にキスしてみたら


「わっ‼︎ ‼︎」


途端、彼女は
耳まで真っ赤。


それは確かに
自慢の恋人なんだけど

精悍な
見た目とは正反対

照れ屋の上に
度の着く程に奥手のマイペース


やれやれ・・・


これじゃファースト・キスは
いったい何時になることやら
あんまり待たせると
激おこなんだからねっ‼️







ーENDー