愛の意味を考えてみた。終 | たんたんたぬきのハラ時計

たんたんたぬきのハラ時計

ゆうなぁの小説
じゅりれなの小説。

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分からない方々様は
フォロー及びアメンバーの承認はしていませぬので、あしからず

「ええっ?マジ ⁉︎
今日も残業かよー ⁉︎ ⁉︎ ⁉︎

ここんとこあたしなんか
またずーっと
玲奈にほったらかしにされてね?」


あのあと何時の間にか
気が付けば
珠理奈はちゃっかり
また新しい私の
マンションに居つく様になり、

相も変わらず暇さえあれば
私にちょこちょこ絡んで来るワケで、

居れば居たでやっぱり
ほんのちょっと
ばかり憎らしかったりもする。


ただ、そこはそれ

確かに
生意気には違いないんだけれど

あの日以来
ほんの
少しばかり珠理奈は変わり、

こうして
ぶつぶつ文句は言うものの
遅く帰った私の為に
部屋を暖めて待っていてくれたり、

時には
「ねえ、玲奈お腹減ってない?」

私が帰宅すると
自分の卒論もそこそこに

「ちょうど今自分も
ひと息入れようと思ってた処だから」

手際良くお夜食を
造ってくれたりなんかして、
また、そうなれば
なったで私も今迄以上に情が湧き。


〝ああ、もう
恋は卒業したのかな?〟

なんて
ふと考えたりもする。


ううん、でもそれは勿論

矢張り今でも私は
珠理奈の
ちょっとした動作にときめいたり、

何もかも忘れて
しまう程
激しく肌を重ねる夜もある。

確かに私と彼女は巷で
言う処の恋人同士には違いないけど、


でも、なんなんだろ・・・?

もしね、もし
誤解を
恐れずに言わせて貰えるのなら

『情熱に任せて一気に
激しく燃え上がる物が恋だとしたら、

愛はゆっくりと
時間を掛けて育んでゆくもの』

なんじゃ
ないのかなって・・・

漸く最近になって
少しずつ分かり始めてきた様な。


そして
それはもう理屈じゃない。

今この目の前で

「うん、やっぱ玲奈と
食べるゴハンが一番美味しいわ」

屈託無く微笑む
この大学生のやんちゃ坊主が

もしかしたらもしかして
私のベターハーフに
なってくれるのかもしれないなー

・・・なんて

楽しい想像に
胸を膨らませたりなんかして

例の写真。 


『えっ嘘、引っ越しの時
無くしちゃったんですか ⁉︎ ⁉︎

ああ、でもネガ
有るから全然大丈夫ですよっ』


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ほんの少しばかり
自責の念に駆られつつ明音ちゃんに
復活させて
貰ったそれを横目で眺め乍ら





私は今夜も・・・


きっと甘い


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子守唄を彼女にせがむだろう。


愛の意味を今よりもっと


深く、


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深く知る為に・・・。






                 ー  END  ー