本当の自分とは

三角形の中を

さまよう点である



三角形のそれぞれの頂点は


こうであると信じる自分

素の自分

他人が見た自分


この三角形は

時に正三角形であり

時にいびつな三角形


その中をさまよう点は

時にその重心にあり

時にいずれかの頂点に近づく



どれが本当の自分だろう


いや


その瞬間に

形作られる三角形の

その瞬間に

位置する点が


その瞬間の本当の自分





紙の匂い

小学生や中学生の頃は
一冊の本を買うにも
吟味に吟味を重ね
好きな作家の新刊が出たとしても
おこづかいの残高と
真剣に語り合っていた

それが今では
多少の経済力にものを言わせ
ジャケ買いのごとく
手当たり次第の表紙買い

これが
大人になるということなのだろう

でも
本屋に入る時の期待感と
手に入れた本のページをめくるときめきは
昔から何もかわらない

名前って

世界中のだいたいで

「苗字」+「名前」という

体裁だよね


これって

不思議だけど

たしかに

個人を特定するには

非常に簡潔で

優れたシステムだよな


そう考えると必然なのかも



ところで


日本や韓国や中国などは

「苗字」→「名前」であり

家や組織を重んじる個性となり


欧米の多くは

「名前」→「苗字」であり

個人を重んじる個性となった


と、ふと思いました


たしかに

日本人は欧米の人を「苗字」で呼び

欧米の人は日本人を「名前」で呼びたがる気がする


と、さらに、ふと思いました





紙の匂い