カオルちゃんシリーズの第4弾
言ってみればマンネリだけれど
中場利一の絶妙な喩えと軽妙なテンポの文章で
一度も行ったことのない岸和田の町中にいざなわれてしまう
それに自分はマンネリがそれほど嫌いではないし
今回も「ひとり治外法権男」カオルちゃんは健在
せりふはほとんど
「おう、コラ、おう!」
しかないけれど
圧倒的な存在感
それにしても
どんなにどつかれようが
カオルちゃんにちょっかいを出す
チュンバや小鉄、ハッタリ君たちの
感動的でさえある一途さ
カオルちゃんは実在の人物がモデルらしい
(すでに他界してしまったが)
デフォルメされているのだろうが
多分、ある意味、魅力ある人だったんだろう
近づきたくはないが
見てみたい気がする
そして岸和田という町にも
住みたくはないが
行ってみたい気がする
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人々にとって
日本を分類すると
ホームタウン、東京、その他
に分けられる
ここでいう東京とは
地図上の境界線に関係なく
うねうねと拡がっていく街
記号としての「東京」
だから
東京の中にホームタウンが
存在することもあるだろう
しかし
うねうねと広がる東京の中であろうと
ホームタウンは
帰ることができる場所
その人にとっての
特別な場所
いずれその他は
透明な水に落とした
一滴の墨のように
東京によって染められてゆくだろう
遠くにいくほど
その色は薄くなろうとも
確実に
そんな中でもホームタウンは
決して割れない泡として
色のついた水面に
輝き続ける
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