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3月2日が「ミニの日」になったのは、そもそもBMWジャパンが決めたらしいね。
MINI売ってるから。
 
 
Miniは乗ったことない。元々はイギリスのBritish Moter Corporation(BMC)のクルマだった。オースチンとナッフィールド(モーガン、MG、ウーズレー、ライレーなどのブランドを展開)が合併した会社だ。その道の人にとって、1960年代のCooper Sは垂涎モノだった。
 
1965年モデルのCooper S。写真はこちらから拝借。1966年、67年とモンテカルロ・ラリーで優勝する。848ccのエンジンは997ccまでボアアップされ(1964年モデルでは1017ccで、ショートストローク化される)、ノーマルの34馬力から55馬力まで引き上げられる。ツイン・キャブレターの吸気系。当時はこのクラスにはありえないディスクブレーキを搭載していた。
 
イギリスには自動車組み立て工場はあるけれども、もはや自動車会社はなくなった。BMCは、ローバーグループ、ジャガー、ディムラー等と合併しブリティッシュ・レイランドという会社になるが、その後切り売りされていく。いま、かつての英国車たちは、ロールスロイスはBMWグループに(航空機エンジンと船舶エンジンは英国に残っている)、ベントレーはVWへ。アストン・マーチンは、イタリア資本となってダイムラーからメルセデス・ベンツのエンジンの供給を受けている。だからDB9以降、ジェームス・ボンドが乗る理由はなくなった。ジャガーとランドローバーは、インドのタタ・モーターズ傘下。ロータスは中国の吉利傘下。
 
かろうじてジャガーはバーミンガム、ミニ(BMW)はオックスフォードで生産だけはされている。残る純英国産はモーガンとTVRだけのようだ。なんとマニアックな。
 
イギリスの自動車産業の衰退は、1960年代後半の米国での排ガス規制に、技術的にキャッチアップできなかったのが最大の原因だと言われている。新興の日本車に負けたのだ。衰退に見舞われた自動車業界は、雇用を守り赤字企業を救済するために、英国の自動車メーカーが大同団結してできたブリティッシュ・レイランドは、いわゆるバッジエンジニアリング(同じ車種を異なるブランドで売る方法)で、ユーサーにそっぽを向かれた。ついこの間までの米国GMCもそんな感じでチャプター11の適用となったっけ。
 
世界から憧れを集めた英国自動車ブランドとそれを支えた産業も、いつのまにか終わっている。英国人たちはどう思っているのかというと、一部の根強い復活を望む声ももはや老人ばかりになり、誰も気にしていないのが実情らしい。
 
イギリスのサッカー・チームの多くも外資がオーナーだそうだ。
 
でも英国は、産油国だし石炭、天然ガスもある。食料自給率は70%を超えている。欧州最大の証券取引所シティがあって、軍隊もちゃんとある。土地はすべて王室のもので、英国人はもちろん外国人は勝手に所有できない。そりゃ、面倒な自動車産業なんか売り払っても構わない。
 
ひるがえって、日本の備えはというと、やっぱり心配になるのである。
 
 
Cab Calloway, "Minnie The Moocher"
 

ミニーだから”ミニ”じゃないだろ、というクレームは承知で。ミニスカートならツィギーだぜ。キャブ・キャロウェイと彼の楽団は、往時はカウント・ベイシー、デューク・エリントンと並び称されたのだけれど、キャロウェイの楽団だけ芸術性が評価されず、今は並んで語られることはない。
 
 
Good Luckクローバー