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小さな火を灯そう。こんな夜には。夕方のにおいが、すこしかわってきた。故郷には、春と秋はすくなく、日差しの感じがつよくなったら、すぐに初夏を感じる。まだ、朝晩は冷えるのだが、時折のぞいてくる季節に、胸が動かされる。こんな夜に、不自由であることは、なんとも勿体ない。自由であろう、いくらでも。そして、火を灯そう。小さな火を。