署名の大変さも | 社会保障を考える

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社会保障法の実現を目指して共同の可能性を考えたい

 

国会請願署名が私たちの願いに応えてくれたことがありました。小さな声が国会に届くのは請願という手段ですが、先日も署名が集まらずというか、自分の怠慢ですけど・・・。そして、年金生活者の友人にお願いしてみました。年を重ねると友が減っていき、署名も大変だと言われました。同感です。友はそれで美容室に行ってしてもらったという。感謝です。別の方は団地住まい。もう5階に上がるのが大変でと・・・。そんな結果が集められています。

 

「『権利としての法制度』の拡充 あっての「意識の向上」

きょうされん第41次国会請願署名・募金運動がはじまりました。 障害者週間(123日から9)にあわせた「がんばるデイ」を中心に、 街頭でのとりくみもこれから全国 各地でくりひろげられていきます。 街ゆく人々のあたたかな言葉と ともにいただく署名や募金は大き な励ましですが、なかには、障害 のある人の暮らしぶりへの無理解や厳しい反応に遭遇することも少なくありません。津久井やまゆり園事件の土壌となった優生思想や生活保護パッシングにみられる、人間を特定の基準で排除、排斥する社会の風潮や、貧困と格差がいっこうに解消されない苛立ちを肌身で実感させられるのです。

 

去る9月、内閣府から「平成29 年度障害者に関する世論調査」 (以下「調査」)が発表されました。 その結果では、世の中に障害を理由とする差別や偏見が「あると思う」が83.9%に及んでいました。5年前に比べて障害のある人に対す る差別や偏見が解消していると思 うかという問いには、「改善されている」が50.7%、「改善されていない」が41.5%でした。

(略)

障害のある人が抱える生きづら さや困難さは、「法制度」の水準に大きく規定されます。あたり まえに働き、えらべるくらしが 権利として保障される社会の状態にあってこそ、障害のある人の人間らしいゆたかな生活が築かれ、そうした姿への共感、理解が地域 のすみずみにひろがるなかで、差別や偏見が真に解消されていくの だと思います。

ましてや、国が現在すすめよう としている「我が事・丸ごと」政 策にいう「地域共生社会の実現」 では、「自助・互助・共助」を基本とした福祉対象者のみの「共生」に主眼がおかれ、障害のある人を社会の対等な一員として認識する ことを、いっそう遠ざけてしまうのではないでしょうか。副理事長 斎藤なを子「きょうされんTOMO12月号」