社会の空気を誰が作っているのか。
「(声)自宅塀の野党ポスターに「アカ」67歳 2017年8月25日朝日新聞
わが家の塀に野党のポスターが2枚貼ってある。朝散歩から帰ると、そのポスターに「アカ」「憲法9条では日本を守れぬ」と黒の油性ペンで書き込みがあった。近所でも別の野党のポスターに「さよく」と書き込まれていたので、同じ人物の仕業と思った。
妻に話すと「早くポスターをはログイン前の続きずさないと次に何をされるかわからない。そのままにしていると、あなたが書いたと思われるんじゃないの」と言う。だが、ポスターを撤去したらまさに相手の思うつぼ。今後も理不尽を許してしまうことになると考えた。
ポスターははがさず、横に「ひどいじゃないですか。他人の家に貼ったポスターに落書きとは」という見出しの紙を貼った。かつて侵略戦争に協力しない人に「非国民」「アカ」「国賊」などと悪罵を投げかけた人たちは、しっかり反省、謝罪をしたのだろうか。深く振り返らないと、また全体主義の風潮が復活する。そんな趣旨の文章も載せ、「言論には正しきやり方を期待します」と結んだ。
自分と異なる考えに威圧を加えるような落書きを平気でする世の中になってきたことは、やはり怖い。でもそれに負けたくはない。」
生活保護に対する社会の空気も厳しいが
「精神科病院での身体拘束を考える(1)館林 牧子
どうあるべき? 病院の身体拘束
日本の小中学校で英語教師をしていたニュージーランド人男性、ケリー・サベジさん(当時27歳)が今年5月、精神科病院で身体拘束を受けている間に、突然亡くなりました。ケリーさんの遺族は、日本の医療関係者、弁護士、患者家族らと「 精神科医療の身体拘束を考える会 」をつくり、病院での長時間の身体拘束を減らすよう求める署名活動を続けています。母親のマーサさん(60)は、「日本の病院で不必要な身体拘束がなくなるようにしてほしい」と訴えています。(略)
拘束に命の危険
人は長時間、からだを拘束され続けると、足に血栓ができ、それが肺に移動して詰まってしまう 肺塞栓症(はいそくせんしょう) (エコノミークラス症候群)を起こしやすくなります。命の危険もありますが、ケリーさんの死と身体拘束の因果関係は不明のままだそうです。病院側は取材に対し、「提訴予告を受けており、一切話すことができない」と回答しています。ただ、マーサさんたちが開示請求をした診療記録によると、ケリーさんは入院中、容体が落ち着いて、暴れる様子がない時でも、からだを拭く時間以外はずっと身体拘束が続いていたことがわかっています。
マーサさんら遺族は、ケリーさんの死と拘束の因果関係もさることながら、不必要と思える身体拘束自体が問題ではないか、と考えています。マーサさんによると、ケリーさんはニュージーランドでも、そう状態になり、精神科病院に入院したことがありました。そこで騒いだ時は、数時間、何もない閉鎖室に隔離はされましたが、身体拘束されることはなかったそうです。「これまでの経験から、日本の医療は素晴らしいと思っていたのに、なぜあんなことが行われたのか信じられません。精神科の患者も、他の病気の患者と同じように、尊重され、支援されるべきなのではないでしょうか?」とマーサさんは言います。
もしも、あなたの子どもに起こったら?
ケリーさんの死後、マーサさんら遺族は、他の精神科病院でも身体拘束中に亡くなった患者がいることを知り、冒頭の「精神科医療の身体拘束を考える会」を結成しました。病院の身体拘束は、精神科だけでなく、高齢者の入院治療でも行われることがあります。自分を傷つけたり、暴れて病院のスタッフを傷つけたりするのを防ぐために必要な局面もあるのかもしれません。けれども、皆さんは、マーサさんのように大切に育ててきた自分の子どもが身体拘束をされたまま亡くなったら、どう思いますか? 病院での身体拘束はどうあるべきなのか、議論が必要なのではないでしょうか? (館林牧子 読売新聞編集委員)」
精神科病院には人員配置での特例があり、他の病院より職員配置数が減らされています。手が回らないということも拘束の理由とされています。こうした背景が論議されないと問題点は出てこないと思う。
