病院の食事代 | 社会保障を考える

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先日、近くのてんかん講座に出かけようとしましたらどうも調子悪く血圧を測ったら日ごろと大分高くなっていました。あてにならないことで、予定が狂います。新聞によれば中津市が、福沢諭吉がカレーのことを最初に紹介したとかで、カレーでの町おこしを計画中だとか。

 

医療費が心配ですねというと、生命保険の勧誘かと思われそうですが、他人事ではありません。

 

「増える病院の食事代  波多江伸子

 

東京に住んでいる幼なじみのカズコさんから、こんなメールが届きました。「大腿骨頚部を骨折して 入院中。自転車ごと転倒し ました。最近、股関節が痛 むのでJ病院の整形外科を 受診予定でしたが、予約当日、骨折患者として救急車で運び込まれました。手術してチタン針で止め、リハビリをしています。リハビリ医はイケメンで食事はおいしくべ上げ膳据え膳の日々です」「あれま、それは大変でしたね」と返信しつつ「病院食の写真を送って」とすかさず頼みました。私は病院食の写真を集めているのです。カズコさんの昼食は「銀ダラ西京焼き・冷製茶わん 蒸し・オクラおかかあえ・米 飯・メロン」。夕食「マイタケ のすまし汁・白身魚クリー ム煮・春菊おひたし・冷やや っこ・米飯」。確かにおいしそうだけど、なぜか主菜に 魚が続いています。聞くと、 胃がんで胃を全摘している彼女は、肉抜きで魚中心の食事にしてもらっているとのこと。病院食堂のパソコンからメニューの変更(もちろん許容範囲内での)が頼めるとか。患者ひとりひとりの要望に応える栄養士さんは大変だけど、残食は少なくなり患者の満足度も高くなって合理的ですね。

ところで、病院の食事代 (入院時食事療養費)。健康保険外の標準自己負担額 が今年4月から100円上がって360円になりまし た。全国一律、1640 円という予算は変わらない ので、自己負担額が上がっても内容が良くなるわけではありません。1108 0円、1カ月33千円。 長期入院になると厳しい負 担額ですが、高額療養費は適用されません。今後は食事を断って院内売店のおにぎりで済ませる患者が続出するかも。食事は医療の一環なので自己負担額を値上げしないでほしい。が、2018年にはさらに100円上がり、460になるそうです。(はたえ・のぶこ作家、福岡市城南区)」(20161015日西日本新聞)

 

治療の一環としての食事か、食事は家にいても食べるという論理なのか。白紙の領収書がまかり通る政治の世界で生きてみたい。