障害の前に低所得の解決を | 社会保障を考える

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「(声)ボランティア生かす仕組みを 47歳 2016523日朝日新聞

 熊本地震の被災者の皆様、心よりお見舞い申し上げます。未明の本震、福岡では震度5で、小2の次男はとても怖がりました。熊本に住む小さなお子さんはどれほど不安だったか。胸が痛みます。

 ボランティア活動に参加しようと、4月30日午前5時すぎ、私は職場の同僚や夫と共に車で熊本に向かいました。壁や屋根が崩れた家や熊本城の石垣の崩落を目の当たりにした時、涙が出ました。

 午前9時前、ボランティアセンターに着きましたが、すでにこの日のボランティアの受け付けは終わっていました。他に受け付けているところがあるか探してみましたが見つからず、何もできずに帰りました。現地で知り合った栃木の青年は車に食料や寝具を積み1人で来たとのこと。「きょう一日どうしよう」と途方に暮れていました。

 役に立ちたい人の善意があり、支援を必要とする人もいる。被災地で受け入れを担当している皆さんのご苦労もよくわかります。国や市民団体などが中心となった受け入れ態勢の構築を考える時期かもしれません。 私たちは次の休日も、熊本に向かいます。」

熊本でも、震災により、さらに困難に陥る人が出てくるかもしれません。縁が細くなり、障害者であればより深刻に。

「人が貧困に陥る背景には、低所得に加えて「三つの無縁」と「三つの障害」があると鈴木は指摘する。

「三つの無縁」とは「家族の無縁、地域の無縁、制度の無縁」のこと。困ったときに支援してくれる 家族や親族がいない。苦しいときに助力を求められる地元の友人もいない。加えて生活保護受給者の少なさに代表される、社会保障制度の使い勝手の悪さ。 こうした悪条件がいくつか重なったとき人は貧困に陥るのだ、と。

さらにショッキングなのは「三つの障害」すなわち「精神障害、発達障害、知的障害だ。<差別論にもつながりかねないので慎重を要するが>と断りつつ、「三つの障害」が「三つの無縁」の温床となっている事実も無視できない。<うつ病や統合失調症などの精神障害は安定した就業を不可能にするばかりか、ケアの難しさから三つの縁を遠ざける。ADHDや自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群等)の発達障害もまた、理解されづらいパーソナリティが精神障害と似たような「支援への斥力」となる>」(『ニッポン沈没』 斎藤美奈子)

きょうされんという障害者団体の最近の発表によれば、障害者施設の利用者の8割が貧困層だという。家族との同居が多いので生活保護でない人が多いという。