他の者との平等は | 社会保障を考える

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過日、県主催の「障害者差別解消法シンポジウム」に参加しました。4月1日施行に合わせたものだと思います。講師の話では日本では19人に1人だが、ヨーロッパは10人に1人だという。障害の範囲が日本はまだまだ狭いのではないかと思いました。先天性白皮症はどうなのでしょうか。

「(声)偏見に負けず就職を目指す娘 56歳 201638日朝日新聞

 来春卒業する大学生の会社説明会が解禁され、娘も初めての就職活動を本格的に始めた。

 娘は先天性白皮症で、生まれつき色素が不足しているため、金色の毛髪で肌が白い。幼少時より周りの偏見の目と何げない言葉の暴力にずっと耐えてきた。

 昨今、多文化共生や異文化理解が叫ばれてはいるが、悲しいかな日本は「他者と違うこと」を受けいれる土壌が育っていない。娘は、髪の毛の色からくる問題に、常に向き合ってこなければならなかった。

 合同会社説明会で採用担当者たちから何度も「地毛のことはわかったが入社後必ず髪を染めてもらう」と多くの学生の前で声高に言われた。妻に「悔しい、でも絶対に負けない!」と泣きながら電話してきた。

 個性を受け入れられない度量の小さな企業はグローバル企業でも一流企業でもない。マイノリティーが肩身の狭い思いをする必要は全くないはずだ。個性を尊重し、受け入れてくれる企業と巡り合えることを切に願いつつ、娘の短くも長い戦いがまた始まった。」

異なるものを受け入れないという文化的な土壌は、民族論とつながります。かつて、単一民族論というのがありました。ですが、日本にはアイヌ民族や琉球民族など多民族国家なのに、単一民族国家にこだわる人たちがいます。「よそもの」を受け入れない土壌になっているのかもしれません。先天性白皮症の人を応援したい。他の者との平等は障害者だけの問題ではないと痛感しました。