ネコはワガママに見える。
ネコは好奇心で動いてる。
そこが私と似てるところ。
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朝のうちは晴れてました。
朝稽古をゆっくりやっていたら、
もみじの種がたくさん付いてるのが見えました。
赤いプロペラのような種たち。
土に落ちたらもみじの樹になるのだろうか?
未だ、この木の子どもは見たことがないけれど。
生き物の世界は見えない部分が多い。
お金や商品とは違う世界です。
図書館から借りた、
この本は明日までに返却しなくてはなりません。
初めのところを読むうちに、
気が重くなって、
絶望的な気分に陥りそうで、
もう止むのやめようかと思ったのですが、
最後の二章、
第六章と第七章の標題を見て、
せめて、ここだけでも読もうと、
今日読みました。
なんと、
愛媛県今治市は、
タオルだけではなかったのです。
なんと今から四十年も前に、
学校給食への有機食材導入が始まっていたのです。
初めは有機米のご飯給食から、
次は小麦粉の地産地消を実現していったそうです。
国ではできないことが、
地方自治体ならできることが具体化しています。
そこから、
千葉県いすみ市のオーガニック給食にも広がりました。
戦後アメリカにつかまれてしまった胃袋を、
部分的にでも取り戻したのです。
実は農薬と化学肥料で土は痩せていく一方です。
(これのひどい例がアメリカの農地です)
微生物の働きが無視されたからでしょう。
さらにウクライナ情勢やパンデミックの影響で、
肥料や農薬が高騰、
入手困難になっている中、
日本には薬に頼らない農法で、
それこそ持続可能な農業の知恵や、
土壌回復の知恵があることを知りました。
その一つは炭らしい。
岐阜県八百津町の、
CYC株式会社の作る高機能炭はすごい。
多孔質で微生物が増えるのはもちろん、
プラスチックや廃材、電池、レアメタルまで材料になる。
それを無酸素の状態で外から熱分解をする。
だからダイオキシンなどの有害物質を出さない!
極限まで炭化して砕くことがポイントらしい。
こんな技術を作る日本人てすごいとしか言えない。
おまけに和歌山県印南町では、
この技術に加えて、
悩みの種だった梅の種を燃やしたところ、
有毒のシアン化水素が消えて、
土壌改良剤になったのです。
これらの取り組みは、
子供を育てる母親の声を受けた、
地方自治体の首長や議員の、
思いと努力が生み出したのです。
農業のあり方は、
食だけでなく、
環境、
地方自治のあり方に関係しています。
山田正彦が、
地方分権一括法を知っていますか?
と疑問を投げかけています。
「国は守ってくれませんよ。
私たちが自分で、
自分達の健康と命を守らなきゃいけない。
それが条例でできる」
と言ってます。
日本でパンデミックの時、
この法律をちゃんと生かしたのが和歌山県だったそうです。
独自のコロナ対策で成功したそうです。
(知らなかった)
埼玉県民としては、
知事の右顧左眄ぶりが残念でした。
第七章では海外の取り組みが紹介されています。
ここで初めて、
カバークロップという農法が出てきました。
これは日本でも、
矢野智徳や木村秋則のいう草を抜かない農法です。
土を裸にしないことの効果は大きい。
日本ではなかなか受け入れられないが、
世界ではもうそれが始まっている。
再生型農業は、
危機の今だからこそ可能かもしれない。
安全な給食と小型規模農家はセット。
家族農業年を活かせたら、
食料自給率を上げていけるかもしれない。
私はそれが一番の国の安全保障だと思っています。
近くの家族農業、小型農業を、
できる限り応援したい。
絶望的な本でしたが、
後半に希望もあったのでした。
明日は図書館に返却します。
みなさんに読んでもらいたいです。
超加工食品というフェイクなものでなく、
本当の食べ物を食べたい、