幾つかの冒険 | ネコに学ぶ・・うちにはいないけど

ネコに学ぶ・・うちにはいないけど

昭和23年生まれ。
太極拳を稽古したり、韓氏意拳を学んだりしています。
ヒモトレを知り、マンサンダルまで来て、
面白いことを探す毎日の忘備録

ネコはワガママに見える。

ネコは好奇心で動いてる。

そこが私と似てるところ。

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午前中にヨーコさんに香菜(コリアンダー)の種を届けに行きました。

ヨーコさんちは道から急な狭い坂を上がったところに建ってます。

ワタールさんが丁寧に淹れてくれたコーヒーを頂いて、

さて帰るぞとなってからが、

大冒険の運転でした。

ヨーコさんが傍で「ハンドルを戻して」とか言ってくれたのですが、

往ったり来たり、

時間をかけてとうとう道に出ました。

と言っても5mも無いような坂なのですが・・・

 

飯能の町を横切って日高市に帰りました。

戻りがてら図書館に寄って本を返してきました。

 

一昨日読みました。

初恋?のお話し。

少女の成長のお話し。

そして冒険旅行の話しでもあります。

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セシルとテンジクネズミのジャンピエールの話し。

ポールギャリコのお話にはよくサーカスが出てきます。

しかし、本当に文章が良くて、

構造がしっかりした物語でした。

途中で止められなくて、

とうとう12時までかかって読み終えました。

 

昨日、今日でこれを読みました。

てっきりセシルのお話しと似た物語かと思いましたが、

全然違いました。

これが児童書というのも?です。

子どもにこれが理解できるのだろうか?

確かに息詰まるような物語ですが、

大人の男女でないと分からないような世界です。

この冒険潭を読んで、

今、現在の日本にいる私を取り巻く世界は、

平和な世界ではなく、

この物語が書かれた1930年代のヨーロッパと、

同じ状況にいるのだと分かりました。

この本を多くの大人に奨めたいと思いました。

 

ポールギャリコの描く男女は、

外見の美女や美男が主人公ではありません。

でも正直で、

好奇心に目をキラキラさせていて、

人を思う心があるのです。

ハイラム・ホリデイもちょっと小太りの、

もうすぐ40歳で、

鉄縁のメガネをかけています。

脇役には美男美女が出てきますが、

主人公の魅力は褪せません。

 

人生は冒険だけど、

苦しくても失っては自分でなくなるというものがある。

辛くても諦めずに、

頭をフル回転して生き抜くホリデイに励まされました。

 

ささやかな毎日の中で、

心を曲げないことは、

大きな冒険だと思いました。

 

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ケハレの日の料理メモ