行きはサルトル、帰りはオオカミ | ネコに学ぶ・・うちにはいないけど

ネコに学ぶ・・うちにはいないけど

昭和23年生まれ。
太極拳を稽古したり、韓氏意拳を学んだりしています。
ヒモトレを知り、マンサンダルまで来て、
面白いことを探す毎日の忘備録

ネコはワガママに見える。

ネコは好奇心で動いてる。

そこが私と似てるところ。

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行きの八高線、横浜線ではこの本を読みながら行きました。

昨日の続きです。

でも、富士山が気になって本が進みません。

 

昨日の夕方の富士山は透き通った水色のガラスみたいでしたが。

今朝は乙女チックなバラ色でした。

 

町田で乗り換えて本厚木に行きました。

イベントの前に「晴れ屋」で野菜惣菜定食を食べました。

 

そのあとアミュー厚木に行きました。

どうしても、聞きたい話がありました。

この中のオオカミ協会の話です。

ブースに寄ってお話も聞きました。

 

他のブースにも寄りました。

写真がとてもきれいでした。

自然の形は美しい。

カマキリとナナフシです。

 

どうしても聞きたかったのはこの話です。

帰りは八高線でこの本を読み始めました。

 

オオカミは人を襲う危険な獣と思われていますが、

実は地上の捕食者の頂点にいる生き物で、

動物界のバランスをとることで、

環境そのものの保全をしていると聞いてから、

気になっています。

アメリカのイエローストーン公園の試みで、

動物の多様性、

土壌の浸食の回復、

植物の多様性も実現したことがあり、

ヨーロッパでは今はオオカミは保護動物です。

でも保護されたからと言って、

オオカミはむやみに増えないのです。
それは捕食対象が減ればオオカミもそれに応じて増えなくなる、

自然は人の欲ほど無限ではないようです。

でも、オオカミが居なくなると、

1種類の草食動物だけが繁殖して、

多くの草食動物は減ってしまうのです。

 

オオカミが怖い獣というのは、

赤ずきんなどの話からの連想が大きいらしい。

日本の話でも野犬とオオカミを混同してることがありそうです。

牧畜の盛んなヨーロッパでは羊の大敵と思われますが、

でも実際のヨーロッパのオオカミ狩りでも、

巣穴のオオカミの仔は1匹は残すそうです。

オオカミの絶滅は望んでいないのです。

 

豚コレラにかかったイノシシが増えているそうです。

低層植物が鹿に食べつくされて、

鹿の道が乾燥している、

木々の皮までたべられている、

鹿の食べない草だけが拡がってしまうという、

環境の幾つもの課題がもう出ているそうです。

 

何故か、日本の環境省はそれに対して応えることなく、

「オオカミ導入」という言葉を使うことを禁止しているようです。

この場合、何を優先課題とするか?

どうしても官僚は遅れがちです。

先日の和語ライブレッスンの、「カタ」として捉えることができるか?という課題に、

それを実際に当てはめてみたい、

その為にどうしてもこの話が聞きたかったのでした。

上から怒られないようにという姿勢のことがでましたが、

ここでも同じ構造が見られると思いました。

他の多くの事例の中にこの現象が多く見えるのです。

 

世界の状況に学んでみたらいいのにと思ってしまいました。

不都合があれば、

又考える、

プラスチックのことも同じですね。

できたときは便利だったけど、

不都合が見えてきたら、

誠実に対処する。

そうやって、

地球のエントロピーを減らしていけたらいいな。

 

多分、このまま行くと、

鹿が増え過ぎ、

カモシカや雷鳥は消え、

農作物の被害は増えるでしょう。

猟師は減っていく一方です。

 

八王子駅で満月が登りました。


私は月に向って遠吠えをしたい気持ちでした。

 

オオカミの問題は、

他の野生動物の問題でもあります。

ヒトの問題でもあるし、

環境全体のことでもあると思っています。

大事なことは隠されてしまうこの国が見えてきます。

このイベントは11日までです。